【大胆予想】2023夏のダブル山妙代走は果たして実現するのか?

のせでんコラム

 

本記事で記載している内容は、過去の実績などをもとに筆者が推測・予測したものです。
実際の確定情報ではありませんので、ご注意ください。

目次

 



前置き

能勢電鉄の山下~妙見口間は、
基本的に4両編成ではなく短い2両編成が日々往復しています。

光風台駅でのすれ違い

しかし、2両編成は2編成しか在籍していないため
定期点検などの日には長い4両編成が代走を務めています。
(毎日毎日、2両編成が働き詰めというわけにもいきません。)

片方が4両編成の図

さて、そんな2両編成ですが、2023年には他の車両と同じように
4年に一度の全般重要部検査の周期がやってきます。
(以下『定期検査』。自動車でいうところの車検にあたる、最も大きな検査です。)

 

1997年に2両編成の運転が始まって以降、
定期検査等のタイミングでは以下のようにして車両不足を補ってきました。

※本記事内での略語について:
 山日=山下⇔日生中央の区間列車
 山妙=山下⇔妙見口の区間列車

<1550F・1560Fが2連運用していた頃>

  • 1998~2014年の定期検査時:毎日山日代走、もう1本の2連が点検の日のみ山妙も代走
    (ただし点検を平野で行っていたため詳細な日程は記録なし)
  • 2008年7月:100周年記念号となった2連2本が「あじさい号」として4連運転を行っていた日は山日・山妙とも代走

<5142F・5124Fに代替わり以降>

  • 2019年:毎日山日代走、もう1本の2連が点検の日のみ山妙も代走
    (2015年から点検を阪急の平井車庫で行うように変わったため、約10日おきの点検周期をある程度予測できるようになった)

前回2019年の定期検査時には、阪急の正雀工場への入出場回送が
日中に変わったことで多数の一般客にも目撃されています。
(それを拾って「秘密車両」と表現する当時の阪急公式さんのセンスもGOOD)


 


 

そんな2両編成ですが、2023年夏~秋には次の定期検査の時期がやってきます。
(再びこの「秘密車両」が回送や試運転で阪急線内を走ります)

2022年12月のダイヤ改正によって能勢電鉄では車両運用が
大きく変わっており、2両編成は両方とも山下⇔妙見口の区間列車となりました。
前回までのような「毎日山日代走」どころか、山日代走という概念自体が消滅しています。

代わりに、冒頭でも話したように
2両編成の片方が点検等で営業できない日(基本的に土日中心)
4両編成が代走を務めています。

日頃から乗車している方なら何となくわかるかもしれませんが、
山下⇔妙見口の区間列車は折り返し時間がカツカツです。
4両編成による山妙代走が行われる場合、
折り返し駅で運転士の移動時間を節減するためにツーマン状態で運転されています。
(ワンマンだと単純に折り返し駅で歩く距離が倍になるだけでなく、
 遅延時に復旧が遅れてしまいます)

折り返し時間がカツカツの図

そんな状況下で2両編成が定期検査に入場したら、
山下⇔妙見口の区間列車はどうやって賄うのでしょうか。

 



予測を立ててみる

だいぶ前置きが長くなりましたが、
ここから本題となる予測を立ててみます。

2023年夏~秋に迎える5142F・5124Fの定期検査の時期に、
山下⇔妙見口の区間列車はどうやって賄うのでしょうか。

検査入場中は毎日「片方が山妙代走」になるのは確定ですが、
もう1本の2連が点検の日にどうするのか、という部分がポイントです。

 


仮説1:両方とも4両編成で代走させる

最もシンプルなのはこれです。
ダブル山妙代走になると輸送力が過剰になるうえ
両方ともツーマンになるため電気代・人件費はかかりますが、
それ以外のコストはあまり掛からないのではないでしょうか。

2023年に新設された駅スタンプ「光風台駅」の
イラストのように、2022年12月のダイヤ改正で見られなくなった
7200系同士のすれ違いが見られるかもしれません。

 


仮説2:4両編成1本を一時的に2両にする

かつて1753Fが6連化のために2両ずつに分割されたり、
1550Fが4連から2連2本に分割されたように、
1700系の両先頭車から2両編成を一時的に組成することは可能ではないかと思われます。
(1700系は電動車1両で動ける構造のため)

5100系の場合は、電動車2両で1ユニットとなっていますが、
先頭車が電動車と決まっているため、5142Fや5124Fのように
両先頭車から2両編成を組成することは可能です。
(ただし5136F・5146F・5148F・5108Fは阪急時代を通して2連組成を未経験)

なお7200系は電動車2両で1ユニットとなっており、
かつ電動車が先頭車と中間車になっているため、2両編成での運転はできません。

ポイントは、コスト削減(電気代・人件費)のために
前例がない事をそこまでしてやるか、という点になります。
(これをやる位なら、1754Fの先頭車を廃車せず保留しておく選択肢もあったはず)

 


仮説3:阪急からレンタル

ここからは「無いやろ~」という大穴予想です。

2022年12月のダイヤ改正では
阪急宝塚線において10両編成の列車の設定が無くなり、
一部の増結用2両編成は平井車庫で数ヶ月にわたってNEET保留車となっています。

これらを能勢線内対応するために外付けの無線機を搭載し、
「両方が山妙代走」になる日だけ能勢線内へ貸し出し!!!

……するぐらいなら、
仮説1の両方4両編成の方が現実的ですねハイ。

阪急に車両使用料を支払う必要が生じますし、
レンタルのためにワンマン改造するのは現実的ではないので
仮に実現してもツーマン運転になるでしょう。
(=人件費は削減できない)

 


仮説4:減便

これは考えたくない可能性ですが、
コロナ禍の緊急事態宣言下においては
土休日の山日・山妙の区間列車がすべて運休になったがあるので・・・

(10分間隔で2連を走らせるのと、
 20分間隔で4連を走らせるのとでは輸送力だけで言えば同じ)

 



編集後記

以上、テキトーな予想でした。

以上、テキトーな予想でした。

順当にいけば10日に1回はダブル代走が見られるかと思いますが……

この夏をのせでんさんがどう乗り切るのか、共に見守っていきましょう。

そしてなんといっても、
5142F・5124Fの復刻塗装車がどんなカラーリングで出てくるのか気になるところです。
(現行と同じティラミス1500系カラー&青白50形カラーになるのか、それとも……?)

⇒2023/06/06追記:阪急時代のマルーンに戻されることが発表されました。。。

 

本記事で記載している内容は、過去の実績などをもとに筆者が推測・予測したものです。
実際の確定情報ではありませんので、ご注意ください。

 

参考:検査の種類
(水資源機構 広報誌「水とともに」2017年11・12月号より)

 



(追記)結果はどうなったのか……

仮説2:4両編成1本を一時的に2両にする

となりました。5148Fが2連化されています。
(5142Fと5124Fの検査後は、元の4連に戻されています。)

 

 


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