【Osaka Metro】大阪市営地下鉄の顔だった「新20系」はメーカー別にどれぐらい残っているのか?

鉄道コラム


目次


前置き

日頃はのせでん(能勢電鉄)の沿線情報を鉄道ファン目線でお届けする
本WordPressですが、たまにはのせでん以外の鉄道の話題も書きます。

今回は大阪メトロ。
平成の大阪市交通局~Osaka Metroの地下鉄といえばこの顔!
「新20系」と呼ばれるグループです。

 
(旧)20系をベースに総勢572両が製造され、
御堂筋線/谷町線/四つ橋線/中央線/千日前線
のメイン5路線で活躍。

四つ橋線と千日前線にいたっては、
2026年現在も全車がこの顔つきになっています。

その製造は1990~1998年にわたって
急ピッチで行われ、車両メーカーも6社にわたる大規模なものでした。

  • 日本車輌製造
  • 東急車輛製造
  • 日立製作所
  • 川崎重工業
  • アルナ工機
  • 近畿車輛

大阪メトロ公式のFacebookや
Twitterの一部では、イベントで5形式が
一堂に会した際の姿が現在でもヘッダーに使われています。

しかしそれから30年前後が経過し、
世代交代の波がやってきます。

大阪・関西万博の閉幕後は特にその流れが加速。
万博を前に増備された新車(30000A系・400系)
追いやられる形で、新20系の未更新車は全て引退しました。
(2026年4月現在、合計16編成96両が引退済み)

現在残っているのは572両のうち476両
今回はこれらの新20系残存車を、
「メーカー別に」どれぐらい残っているのか見ていきます。

▲目次に戻る



いきなり結果の図表

もったいぶってもアレなので、いきなり結果の図表をどうぞ。
数字は『現存数 / 製造数』となります。
(2026年4月現在のデータとなります。)

形式日本
車輌
東急
車輛
日立川崎
重工
アルナ近畿
車輛
合計
21系100 / 10056 / 560 / 06 / 60 / 018 / 18180 / 180
(100%)
22系0 / 012 / 1830 / 180 / 3024 / 2424 / 24102 / 114
(89.5%)
23系25 / 256 / 062 / 7433 / 330 / 00 / 0126 / 132
(95.5%)
24系
(+OTS系)
0 / 180 / 240 / 240 / 00 / 120 / 00 / 78
(0%)
25系0 / 028 / 280 / 016 / 1624 / 240 / 068 / 68
(100%)
合計137 / 143
(95.8%)
102 / 126
(81.0%)
92 / 116
(79.3%)
55 / 85
(64.7%)
48 / 60
(80.0%)
42 / 42
(100%)
476 / 572
(83.2%)
(移籍の関係で、現存数の方が多くなっている所もあります)

▲目次に戻る



形式別考察

  • 21系(御堂筋線)
    • 18編成180両が製造され、全車健在。
  • 22系(谷町線)
    • 19編成114両が製造された後、
      1編成の編出と13編成の編入と14編成の廃車を経て17編成102両が健在。
  • 23系(四つ橋線)
    • 22編成132両が製造された後、
      1編成の編出と2編成の編入と2編成の廃車を経て21編成126両が健在。
  • 24系+OTS系(中央線)
    • 24系は11編成66両、OTS系は2編成12両が製造。
      (旧)20系とのトレード等で全車が谷町線に移籍し22系に編入された。
  • 25系(千日前線)
    • 17編成68両が製造され、全車健在。
      ワンマン対応などのため早期に更新工事が行われた。

▲目次に戻る



メーカー別考察

  • 日本車輌製造(95.8%)
    • 21系・22系・24系を担当。
      大半が21系のため、廃車は新20系で最初に引退した22655Fのみとなっている。
  • 東急車輛製造(81.0%)
    • 21系・22系・24系・25系を幅広く担当。
      このうち24系から22系に編入された4編成が廃車済み。
  • 日立製作所(79.3%)
    • 22系・23系・24系とOTS系を担当。
      このうち22系・23系生え抜きの未更新車計4編成が廃車済み。
  • 川崎重工業(64.7%)
    • 21系・22系・23系・25系を幅広く担当。
      このうち22系生え抜きの未更新車5編成が廃車済み。
  • アルナ工機(80.0%)
    • 22系・24系・25系を担当。
      このうち24系から22系に編入された2編成が廃車済み。
  • 近畿車輛(100.0%)
    • 21系と22系を担当。
      22系は全て初期車で更新済みだったため、廃車は1両も出ていない。

▲目次に戻る



派生形式を足したら

次に、派生形式を足した
合計の車両数も図表にしてみます。

ここでの「派生形式」は以下の2形式をさします。

  • (旧)20系(中央線)
    • 新20系の基礎となったグループで、路面電車を除けば国内初のVVVFインバータ実用化形式。
      1984~1989年にかけて16編成96両が製造。
      30000A系・400系の登場で、万博前の2024年2月までに全て運用離脱。
  • 66系(堺筋線)
    • 新20系の亜種ともいえる存在で、
      1990~2003年にかけて17編成136両が製造。
      阪急京都線にも乗り入れる。こちらは2026年現在、全車健在。
       

この(旧)20系と66系の車両数を
前項の図に足してみると、メーカー別の残存率は以下の通りに。
(2026年4月現在のデータとなります。)

形式日本
車輌
東急
車輛
日立川崎
重工
アルナ近畿
車輛
合計
(旧)20系0 / 00 / 180 / 540 / 220 / 00 / 20 / 96
(0%)
21系100 / 10056 / 560 / 06 / 60 / 018 / 18180 / 180
(100%)
22系0 / 012 / 1830 / 180 / 3024 / 2424 / 24102 / 114
(89.5%)
23系25 / 256 / 062 / 7433 / 330 / 00 / 0126 / 132
(95.5%)
24系
(+OTS系)
0 / 180 / 240 / 240 / 00 / 120 / 00 / 78
(0%)
25系0 / 028 / 280 / 016 / 1624 / 240 / 068 / 68
(100%)
66系0 / 00 / 00 / 0104 / 1040 / 032 / 32136 / 136
(100%)
合計137 / 143
(95.8%)
102 / 144
(70.8%)
92 / 170
(54.1%)
159 / 211
(75.4%)
48 / 60
(80.0%)
74 / 76
(97.4%)
612 / 804
(76.1%)
  • 日本車輌製造(95.8%)
    • (旧)20系・66系は製造していないため、変化なし。
  • 東急車輛製造(70.8%)
    • (旧)20系の後期車を3編成担当しており、残存率が少し減少。
  • 日立製作所(54.1%)
    • (旧)20系の半数以上を担当しており、残存率が半数強にまで減少。
  • 川崎重工業(75.4%)
    • 66系の大半を担当しており、残存率が大幅に増加。
  • アルナ工機(80.0%)
    • (旧)20系・66系は製造していないため、変化なし。
  • 近畿車輛(97.4%)
    • (旧)20系を第1編成の2両のみ製造しており、残存率100%の牙城が崩れた。

▲目次に戻る



編集後記・関連リンク

いかがでしょうか。

(OTS系の編入車以外は)番号が若い順に更新され、
後から製造された車両ほど早世する傾向に。
同じメーカーの車両でも途中から明暗が分かれたところもありました。

車内の製造所銘板から、
「この車はあのメーカーの生き残り!」
なんて想いを馳せてみるのも一興かと思います。

 
<参考文献・関連リンク>

▲目次に戻る


 


(NOSE KNITs – のせでん沿線の魅力紹介WordPress)

 
鉄道コム


【直近の鉄道イベント情報】

Tetsudo.comより)


 

ランダム記事表示ボタン

★ 35 ビュー ★

▲目次に戻る