【能勢電鉄】今般のダイヤ改正で消えるもの まとめ

のせでんコラム,能勢電ニュース

目次



前置き

2022年12月17日、
能勢電鉄、阪急全線、阪神、山陽、近鉄などなど
各社で一斉にダイヤ改正が実施されます。

長引くコロナ禍の影響で、
改正内容の多くは各社とも減便や減車を伴うとても厳しいものになっています。

改正による恩恵を手放しで喜べるのは
全社・全区間を通して日生中央駅ぐらいのものとなっています。


<前回の記事>

 



ダイヤ改正で、能勢電鉄から消えるもの

そこで本記事では、次のダイヤ改正で
のせでんから消えゆくものを一覧にまとめてみます。

 

1.1700系 1754編成車(1754F)

減便による余剰廃車。1991年からありがとう。

 

2.1700系 1756編成車(1756F)

こちらも減便による余剰廃車。1992年からありがとう。

なお平日ダイヤは3運用減となりますが、
土休日は1運用減に留まっているため引退は2編成となります。

 

3.土曜ダイヤ

1997年から続いた土曜ダイヤは、
今回日曜祝日ダイヤと統合され「土曜・休日ダイヤ」となります。
通学需要で土曜朝は比較的混みあっていましたが、どうなることか・・・

 

4.2両編成による山下⇔日生中央ゆき

山下⇔日生中央ゆき自体は早朝と深夜に残るもののすべて4両編成となります。
また、これにより所定が2連のところを4連が代走する、いわゆる「山日代走」も消滅します。
(代わりに花火臨時ダイヤ以来の『山妙代走』は復活しますが・・・)

 

5.川西能勢口駅 5号線発着の定期営業列車

当サイトの少し前の記事でダイヤグラムを引いてみたところ、
営業列車は全て4号線発でまかなえる検証結果が出ています。
ただし線路の錆取りのための回送列車は設定されるかもしれません。

⇒(追記)設定されませんでした・・・
 が、12月27日と29日に阪急線内のダイヤ乱れで特急日生エクスプレスが運休。
 代わりに日生急行が設定され、5号線が使用されています。

 

6.川西能勢口駅 3号線到着の営業列車

同じく当サイトの少し前の記事で引いてみたダイヤグラムによると、
3号線に到着してそのまま平井車庫へ向かう列車は無くなるようです。

それどころか、車両自体が減少するため
平日ダイヤは平井車庫への回送が2本から1本に減るかもしれません。

⇒(追記)平日の平井回送も2本が維持されました。
 が、うち1本は日生中央→川西能勢口へ回送のうえ平井へ回送されます。
 な ぜ あ え て 客 を 乗 せ な い 回 送 に し た

 

7.下りの最終電車の山下駅接続

下りの最終電車は日生中央ゆきに変更。この最終電車は山下駅で妙見口ゆきに接続しません。
やむを得ず日生中央ゆきの最終電車になってしまい、
山下駅から歩いて帰る羽目になった場合のルート案内はこちら

 

8.平野駅での特急との緩急接続

現行ダイヤでは朝の特急日生エクスプレスのうち3本が
平野駅で各駅停車と接続していましたが、これが無くなります。

 

9.平野ゆき

平日朝の下りと、深夜帯の上りの『平野ゆき』がいずれも完全に無くなります。
これにより、妙見口~一の鳥居間の各駅では平日上りの最終が『70分近く』早まってしまいます。
(妙見口駅 現行 24:43平野ゆき ⇒ 新 23:35山下ゆき
下り最終電車の「3分~31分早くなる」とかの騒ぎじゃありません。

これによって真に失われるのは、終電近くに
終点まで寝過ごしてしまったお客さんへの救済(引き返す電車が無くなる)
お酒を飲みすぎた日は座席に座らないようにするといった対策が必要です。

(妙見口⇒平野への回送を3本も設定するんじゃないよ・・・寝過ごし客を乗せてよ・・・)

 

10.日が出ている時間帯の川西能勢口~妙見口間直通列車

川西能勢口~妙見口間の直通列車は夜明け前と深夜のみとなります。
そのため、日中の撮影は限りなく不可能に近くなります。
(山下~妙見口間の4連自体は代走時に撮れますが、「妙見口」「川西能勢口」表示は・・・)

 

11.日が出ている時間帯の山下駅名物スイッチバック

山下~日生中央間の区間列車も夜明け前と深夜のみとなります。
そのため、山下駅スイッチバックも、日中の撮影は限りなく不可能に近くなります。

 

12.各駅のポケット時刻表

阪急や他の鉄道会社では既に廃止されていたポケット時刻表。
能勢電鉄でもついに廃止の運びとなりました。

各駅に残っていた旧時刻表は能勢電鉄さんが回収するまでもなく、
訪れた数多くの鉄道ファン達によって全て持ち帰られたようです。

 

13.20時以降に大阪梅田を発車する特急

これは番外編な上に悲報ではなく朗報なのですが、
平日夕方の下り特急日生エクスプレスが20分早まることによって
大阪梅田を最後に発車する特急は19:57発となります。

(大阪梅田20:17の便は、川西能勢口から先はガラガラでした・・・8連では役不足)

 

14.24時台の川西能勢口ゆき

最終電車が早まることにより、
すべての川西能勢口ゆきが24:01までに川西能勢口に到着します。

そのため、上りの時刻表で「24時台」に項目がある駅は
日生中央(24:00発 山下ゆき)だけになります。

 


ここからは改正後に判明した、
『ダイヤ改正で消えもの』の追記です。

 

15.妙見口駅の夜間分散留置

過去に
能勢電鉄の “ナゾの終着駅”「妙見口」で夜な夜な行われているイベントとは?
として紹介した、妙見口駅の1号線と2号線の夜間停泊。
これが改正後は1号線・2号線ともに平野へ回送されるよう変更されていました。
朝は山下3号線から、4連をわざわざ始発に間に合う時間に妙見口まで回送するようです。

また、コレの代替かのように
日生中央駅には2号線の夜間停泊が新設されています。
↑の訂正:日生中央は1号線留置が無くなっていたため、その代替と思われます。

夜間停泊しないのなら、一体なんのために深夜に川西能勢口発の妙見口ゆきを1本設定したのか?
しかも寝過ごし客を救済する折返し平野ゆきが廃止されているところが非常にタチが悪いです。

乗務員宿泊所の建て替えなど一時的なものなのか、
車両は車庫で寝かせるもの、という恒久的な方針なのか・・・

車両が減ったんだから車庫①②③の土地を空けて売却とかの選択肢もあると思うんですがすぐには無さそう

 

16.日生中央駅4号引上線の夜間分散留置

前ダイヤ最終日に夕出庫し、日生中央駅4号引上線に留置された1755F。
その後、土日および月曜の朝ラッシュに動くことはありませんでした・・・

(⇒これについては別記事で特集)

1つ上の『15.』とあわせて、平日の4連3運用減によって
夜間留置場所は以下のように動いたとみられます。

  • 改正で使用停止した場所
    • 妙見口1号線ホーム
    • 妙見口2号線ホーム
    • 日生中央1号線ホーム
    • 平野車庫15番線(3号線ホームの横)
    • 日生中央4号線(引上線)の奥側
      (※この場所は車両を長期留置するため使用は継続)
      (※手前側は2017年改正で使用停止済)
       
  • 改正で逆に使用開始した場所
    • 日生中央2号線ホーム
    • 山下駅3号線ホーム

 

17.????

その他、ダイヤ改正の影響で『これも消えた!!』というものが判明すれば順次追記します。

 



ダイヤ改正で、他社で主に消える(消えた)もの

  • 【阪急】
    • 京都線の『快速』(急行に改称)
    • 神戸線・京都線の『快速急行』(準特急に改称)
    • 神戸線・京都線の「特急」の女性専用車両(通勤特急のみに変更)
    • 6300系の初代「京とれいん」による『快速特急A』
    • 箕面線~宝塚線の直通列車
      • それに伴う、石橋阪大前駅4号線での客扱い
    • 宝塚線・京都線の平日朝ラッシュ時の全ての10両編成
    • 神戸線の平日朝ラッシュ時の途中駅増結による10両編成
    • 平日のみ、最終の大阪梅田発桂ゆき準急
    • 増結車などの所要減によって廃車や能勢譲渡が発生するか……?(現時点不明)
      • 神戸線:???
      • 宝塚線:2運用減によって5100Fが12/23運用離脱⇒2023年4月引退
      • 京都線:???
         
  • 【阪神】
    • 平日のみ、最終の大阪梅田発御影ゆき急行
    • 土休日の新開地駅発近鉄奈良ゆき快速急行
       
  • 【近鉄】
    • 縦割りかつ主要行先・列車種別ごとに分かれた独特な仕様の駅時刻表
    • 西ノ京駅に停車する京伊特急
       
  • 【山陽】
    • 増えるものや時刻変更はあっても『消える』ものは無し
       
  • 【大阪メトロ堺筋線】
    • 減便や所要時間増はあっても『消える』ものは無し
       

 



編集後記

はじめ「12個ぐらいあるやろ~」と軽い気持ちで「その12」とツイートしたら、
12個を超えて消えるものが判明してしまったのでまとめてみた今回の記事。

さみしい・・・不便になる・・・

でもきっと、
時間が解決してくれる(慣れてしまう)はず。泣

 

 


(NOSE KNITs – のせでん沿線の魅力紹介WordPress)

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