【コラム】公共交通機関だけで阪南×能勢×田尻×上富田×印南のスタンプラリーを日帰り制覇できるのか?

沿線コラム,能勢町

 
大阪と和歌山をめぐるスタンプラリーが再び始まる!!

 



目次


前置き

能勢町が誇るご当地キャラ『お浄&るりりん』

年数回のペースで、グッズを購入した方に、
オリジナルのノベルティグッズが進呈されるキャンペーンが開催されています。

そして2024年のゴールデンウィーク周辺でも、

阪南×能勢×田尻×上富田×印南 コラボスタンプラリー

というイベントが開催される予定。
お浄&るりりんフェア 2024 Springとの同時開催)

各会場でそれぞれのご当地キャラのグッズを購入して
スタンプを集めよう!!というイベントです。
4種類または5種類を集めると、スペシャルグッズが手に入ります。

 
えっ、ちょっと待って?

大阪府の果て同士・能勢町と阪南市が
コラボしただけでもいっぱいいっぱいだったのに、
さらにコラボ先がむっちゃ増えてる!?

と思われた方も多いはず。
しかも能勢町方面からのアクセスだと、
阪南市よりさらに南にある和歌山県の
初めて聞くような町に果たしてたどり着けるのか……

安心してください、ちゃんとたどり着けます。

しかも最近コラボが始まった上富田町も印南町も、
電車でアクセスできる場所にあります。
むしろ遠方からだと能勢町がいちばん難易度高い。

今回はそんな各スタンプラリーのポイントへのアクセスと、
日帰りで回るための条件・プランをご紹介します。

 

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キャラクター概要

まずは登場キャラクターについて軽くおさらいです。
(本記事では北から順となっています)

 



大阪府豊能郡能勢町:お浄&るりりん

当サイトをご覧いただいている、
能勢電鉄沿線にお住まいの皆様にはおなじみ!(?)

2014年8月にデビュー!(翌年4月には町公認キャラクターに!)
「おおさかのてっぺん」大阪府最北端にある
能勢町の浄瑠璃と栗をイメージしてデザインされたキャラクターです。

キャラクターの名前「西能 浄」「木勢 るり」も、
「栗」「能勢」「浄るり」の文字を
パーツごとに組み替えて付けられています。

活動拠点(スタンプがもらえる場所)は
能勢町の淨るりシアター
アクセスは自家用車、または能勢電鉄の山下駅から阪急バスで約25分です。

※:淨るりシアター:火曜日定休、営業時間は8:30~17:00

 



大阪府泉南郡田尻町:吉見小甘姫&泉すみれ

2023年1月デビュー!
田尻町の町制70周年記念企画
「ええとこめしたろ!たじり町」で生まれたキャラクターで、
このスタンプラリーでは今回の2024年春から新たにコラボしています。

田尻町といえば、関西国際空港の一角が町域に含まれており
大阪府の「町」では経済的に最も潤っているエリア。
(あの関西空港駅も田尻町域内です)

しかし関空ができるまでは農業や漁業・繊維業が主産業の
小さな町で、観光面ではそちらをプッシュしているようです。

活動拠点(スタンプがもらえる場所)は
田尻町観光協会 観光案内所
アクセスは南海本線 吉見ノ里駅から徒歩約15分です。
(自家用車の場合は阪神高速湾岸線・泉佐野南ICから約8分)

※:田尻町観光協会 観光案内所:水曜日定休、営業時間は9:00~17:00

 



大阪府阪南市:波有手美海&緑川さくら

2015年10月にデビュー!
こちらは能勢町とは逆に、大阪府の市では最南端に位置する
阪南市の商工会がデザインしたイメージキャラクターです。

今回紹介するキャラクターでは唯一の市であるとともに、
唯一キャラクターに声優さんのボイスが付いています。

活動拠点(スタンプがもらえる場所)は
阪南市商工会館
アクセスは南海電鉄本線 尾崎駅から徒歩約5分です。
(自家用車の場合は阪和自動車道・泉南ICから約15分)

※:阪南市商工会館:不定休、営業時間は10:00~17:00
※注:公式サイトは、ブラウザ環境によっては各ページの読込にものすごく時間が掛かる場合があります。

 



和歌山県日高郡印南町:蛙田 みぃな

2022年4月にデビュー!
前回の2023年秋から新たにコラボしたキャラクター。

印南(いなみ)町はだいたい御坊市と田辺市の間あたり。
「かつお節」の発祥地として知られています。

活動拠点(スタンプがもらえる場所)は
かえるの港 産直市場なごみ
アクセスはJR紀勢本線(きのくに線)の印南駅から徒歩約20分です。
(自家用車の場合は阪和自動車道・印南ICから約5分)

※:かえるの港 産直市場なごみ:不定休、営業時間は9:00~17:00

 



和歌山県西牟婁郡上富田町:一八 桃葉

2022年5月にデビュー!
こちらも前回の2023年秋から新たにコラボしたキャラクター。

上富田(かみとんだ)町はだいたい田辺市と白浜町の間あたり。
やまももやヒョウタンが名産の町となっています。

活動拠点(スタンプがもらえる場所)は
口熊野かみとんだ観光案内所(Kumano Berry)。
アクセスはJR紀勢本線(きのくに線)の朝来(あっそ)駅の駅舎併設です。
(自家用車の場合は紀勢自動車道・上富田ICから約5分)

※:口熊野かみとんだ観光案内所:不定休、営業時間は9:00~17:00

 

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旅程を組んでみた

さて、ここからが本題です。
果たしてこの5つのポイントを『1日で』巡れるのか……?
机上ではありますが、旅程を組んでいきましょう。

ルールは簡単。
北限の能勢町から南へ移動しながら5つのポイントを巡るだけ。
ただし。

・各ポイントの営業時間内に訪問できること
・各ポイントでグッズ購入時間を数分は確保できること

という制約に気を付けないといけません。
また、今回は北の能勢町スタートの前提としています。
(南からスタートすると前泊が必要)

筆者はいつものクセ青春18きっぷの旅程を組むような感覚で、
乗換案内サイトを「土休日」「新幹線・有料特急なし」で
ポチポチとルート検索していきます……

まず浄るりシアターの最寄り「能勢町役場前」を
朝8時30分以降に最初に出るバスに……乗り………

なっ、なにィーッ!!!!

土休日ダイヤでは浄るりシアターの
開館直前(8時27分)にバスが出てしまい、次は約3時間後です。

詰み。

ということで気を取り直して、
土休日は諦めて平日ダイヤで考えていきましょう。

火曜日は能勢町が、水曜日は田尻町が定休日です。
 その他の施設は不定休のため、事前にSNS等で営業日をご確認ください。

 


 
①山下駅→能勢町役場前
(7:35~7:59)

まずはご自宅の最寄り駅から、
朝7時半にはのせでんの山下駅に着くように出発して下さい。

そこから能勢町へ向かう阪急バスに乗り込み、
浄るりシアターへ向かいます。(能勢町役場前で下車すぐ)
 


 
②能勢町役場前→吉見ノ里
(8:37~11:05)

朝8時30分に浄るりシアターが開館すると同時に
約5分でグッズを購入し、8時37分のバスに滑り込み。
(※乗り遅れると次のバスは1時間10分後で詰みます)

そこからバスと電車を乗り継いで、
田尻町の吉見ノ里駅に到着するのは11時05分。
(山下駅・川西池田駅の乗り換えは少々速足で)

この時点で既に最初の山下駅から計算したときの
交通費は2,500円を超えています。
(これからさらに・・・合計は最後に発表します)

吉見ノ里駅から田尻町観光協会 観光案内所までは徒歩15分ほど。
往復とグッズ購入を44分で済ませる計算です。

道に迷っている暇はありません。

吉見ノ里で11時49分の電車に乗り遅れると、
次の阪南市の滞在時間がわずか17分というベリーハードモードに突入してしまいます。
 


 
③吉見ノ里→尾崎
(11:49~11:57)

吉見ノ里駅から尾崎駅へは南海電車で3駅。すぐご近所です。

尾崎駅から阪南市商工会館までは徒歩約5分。

往復とグッズ購入で約30分……
と思いましたが、この時間帯はお昼時です。
たどり着いた事務所が昼休みで閉まっていたら詰みです。

念のために阪南市商工会館までは駆け足で行きましょう。
(グッズが売られている事務所は3Fです。)
 


 
④尾崎→印南
(12:29~14:39)

ここからはまた電車の乗り継ぎです。

なお和歌山からは御坊まで特急くろしおに乗ります
(特急を使わないとゴールに間に合いません。)
(くろしおは全車指定席です。この旅程の途中で指定席特急券を買う
 ヒマなんか無いので、前日までに用意しておきましょう。)

印南町のグッズが売られている
かえるの港 産直市場なごみは、印南駅からこれまた海辺まで徒歩20分弱。

今回はゆっくり歩きながらでも次の電車に間に合うでしょう。
往路は良いタイミングで、近くまでバスが出ているようです。
(印南駅 14:52 ~ 印南浜西 14:54)
(または御坊駅 14:20 ~ 印南浜西 14:46)
バス時刻表PDF
 


 
⑤印南→朝来
(15:48~16:58)

最後の目的地・上富田町へ。
7駅ですが紀伊田辺駅での待ち時間が地味にインパクトです。

さて、朝来駅に到着する時刻は・・・

16時58分!!

ギリギリ!!!
(紀伊田辺からちょうどいい時間に出るバスはありませんでした)

Kumano Berry(口熊野かみとんだ観光案内所)
ラッキーなことに朝来駅の構内にあります。

閉店しようとしているお店に
「ちょっと待った~!!!」と滑り込みセーフを決めましょう。
ただし電車が2分以上遅延したらアウトです。

なお朝来駅からの帰りの電車は18時08分。
そこから電車を乗り継いで、
のせでん沿線に終電までには帰ることは可能です。
 

<必要な予算>

① 山下→能勢町役場前:530円
② 能勢町役場前→吉見ノ里:2,020円
③ 吉見ノ里→尾崎:240円
④ 尾崎→印南:3,560円(特急含む)
⑤ 印南→朝来:510円
―――――――――――――――
合計:6,860円
(グッズ代および、ご自宅→山下の交通費、朝来→ご自宅の交通費は含まず)

 

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土休日、何とかならない?

先述の通り、土休日ダイヤでは
最初の浄るりシアターの接続タイミングが絶妙にアウトでした。

しかし何とか、
「遠方から行くから何とか1日で制覇したい……」
「平日に休みが取れないんだよ……」
という声(あるのか?)に応えるべく、追加で調べてみました。

導き出された結論は……

『鳳(大阪府堺市)以南に前泊することが出来れば可能』

というものです。
ルートを見ていきましょう。

このルートでは南側から攻めていきます。
なお前泊している時点で「日帰り」というコンセプトは満たせていませんがご了承ください。

 

また、「公共交通機関だけで」というコンセプトを
そもそも無視するなら、自家用車を使えば端から端まで
片道4時間ぐらいあれば移動できそうなので、レンタカー等もご検討ください。
(買い物の時間や、スタートまで&ゴールからの移動時間は除いて約4時間)

自家用車利用時のおおよその経路

 


①鳳→朝来
(5:04~7:57)

前泊した場所から朝来まで始発の鈍行で向かいます。
和歌山と紀伊田辺で乗り換えがあります。

なおこの列車を逃す(または寝過ごす)と、
紀伊田辺から朝来まで行ける次の電車は3時間後。
寝坊したらいきなり詰み。可能な限り南側で前泊しましょう。
(1本後の電車からだと紀伊田辺8:48発の明光バスに乗り継いで朝来駅まで行くルートがありますが、そこから当日中に能勢までは間に合いません。)
 


②朝来→印南
(9:06~9:40)

口熊野かみとんだ観光案内所のオープンは9時。

1時間待機したあとは約3分でグッズを購入して
スタンプを受け取り、電車に滑り込んでください。

ミスれば次の電車はこれまた3時間後で詰みます。
(龍神バスを使ってもっと早くに紀伊田辺まで出ることはできますが、当日中に能勢までは間に合いません。)
 


③印南→尾崎
(11:02~13:20)

印南町ではゆっくり滞在・買い物できますが、
特急くろしおが無い時間帯(各停が和歌山まで逃げ切る)なので
次の阪南市まではのんびり鈍行旅です。

さて、ここで選択の時です。

A:阪南市で往復+買い物を14分で済ませる猛ダッシュプラン(田尻町はゆっくり48分)
B:田尻町で往復+買い物を30分で済ませる猛ダッシュプラン(阪南市はゆっくり32分)

のどちらかを選んでください。

資金に余裕があるなら、
B:で吉見ノ里駅にタクシーを呼んでおいて
田尻町観光協会まで往復タクシー移動するのも良いでしょう。
(A:はホントに猛ダッシュなので汗もかくしフツーに危険です)
 


④尾崎→吉見ノ里
(A:13:34~13:41) or (B:13:52~13:59)

A:は阪南市で猛ダッシュするプラン、
B:は田尻町で猛ダッシュ(またはタクシー)するプランの時刻です。

どちらも次の吉見ノ里駅14時29分の電車に間に合うように
買い物を済ませて戻ってきましょう。
 


⑤吉見ノ里→能勢町役場前
(14:29~16:54)

吉見ノ里で14時29分の電車に間に合えば、
ゴールの浄るりシアターに17時までに滑り込むことが可能です。

なお17時前に滑り込んだはいいものの、
帰りの山下駅ゆきのバスは19時27分発です。

コラボスタンプラリーを制覇した余韻にひたりながら、
能勢町のお店も何もない場所で2時間半待ちです。。。

冒頭のバス時刻表をもっかい貼っときます

2周以上される猛者の方は、おそらく99%が
「1周目ゴール 兼 2周目スタート」を能勢に設定されるんだろうな……

 

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編集後記

今後さらにコラボキャラが増えたらどうしよう!!

・・・という内容でこの記事を書きかけていたのは、
実は前回の2023年秋の
『阪南×能勢×上富田×印南 ハロウィンスタンプラリー』
の時でした。(この時は期間が短すぎて文章が完成せず公開断念)

実際にコラボキャラが増えたよ!!
今後も増えたらどうしよう!!

 

※本記事で調査しているダイヤは2024年4月現在のものです。
 今後のダイヤ改正で変わる可能性がありますのでご注意ください。

 

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関連リンク

 

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(NOSE KNITs – 能勢電鉄と沿線を応援するサイト!)

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