【コラム】能勢電鉄の“ナゾの終着駅”「妙見口」で夜な夜な行われているイベントとは?

のせでんコラム,豊能町

 

一時期、ネット上でTwitterハッシュタグ#ナゾの終着駅が話題となりました。
話題の発端は文春オンラインの記事群で、過去に何度か盛り上がりを見せています。

(鉄道ライター・鼠入 昌史さんの記事一覧)
 ※ナゾの終着駅シリーズは現在も更新されています。

(阪急編もあります)
大阪・阪急電車の“ナゾの終着駅” 宝塚線「雲雀丘花屋敷駅」には何がある? | 文春オンライン

 

さて、今回の舞台は阪急の路線図でひときわ目を引く(?)
能勢電鉄線の終着駅・妙見口

(当サイトは能勢電鉄のファンサイトですので・・・)

 

運賃表でも神戸線の青・宝塚線の橙・京都線の緑とは一線を画した黄色のライン。

 

「日生中央」の行き先は特急日生エクスプレスで目にしたことがあっても、
反対側の「妙見口」は梅田から直通列車も無いし、なじみが薄い人も多いはず。

大阪府最北端の駅だとか、
北極星信仰の能勢妙見山の玄関口だとか、
噂には聞いていてもどんな場所かピンときません。

のせでん沿線から遠く離れた地に住んでいる鉄道ファンだと、
「大阪府最北端らしい」「復刻塗装の電車が走っている」
といった情報はあっても、
盲腸線なこともあり行ったことのない方が多そうです。

 

そんな妙見口駅では夜な夜な、
撮り鉄が一度は撮ってみたいという噂(要出典)のイベントがあるというではありませんか。

それは……夜間停泊

ただの夜間停泊ではありません。

妙見口駅では1号線と2号線の両方を使って夜間停泊を行うため、
基本的には「並び」での停泊となります。

(※専門用語では「分散留置」といいますが、本記事では「停泊」に統一します)

この停泊の並びの組み合わせが

  • 同じ形式の車両同士だったり
  • ヘッドマーク掲出の車両同士だったり
  • 引退が噂されている車両だったり
  • 雪が降っていたり

したら、ほら。
行ってみたくなりませんか~~~?
でも終電後なので帰りの足が無い?

今回はそんな夜間停泊の様子をレポートします。

 


 

とある平日の、時刻は24時03分。

妙見口駅の2号線に電車が入ってきて、お客さんを降ろしたのち夜間停泊に入ります。
この日の2号線停泊は「祝電」装飾をまとった1757Fです。

運転士は1757Fをいったん回送幕にしたあと、
扉を閉め、開いている窓を閉め、忘れ物などのチェックを行い、
白幕にしてパンタグラフを降下。
その後、宿泊所へ入っていきます。

 


 

24時16分。次の電車が妙見口駅の1号線に
折り返し24時18分発の「普通 平野ゆき」として入ってきます。

1本前の電車からホームに締め出された寝過ごしのお客さんは
この電車に乗って目的駅まで帰ります。

深夜の妙見口発「普通 平野ゆき」は入庫回送を兼ねた運用ですが、
寝過ごし客の救済でお客さんを乗せて走ってくれます。

(※お客さんを乗せずに直接回送されるのは、2連を含めて平日2本・土休日1本のみ)

 

2号線に停泊する祝電のみとなった妙見口駅。

 

24時34分。さらに次の電車が妙見口駅の1号線に
折り返し24時43分発の「普通 平野ゆき」として入ってきます。

現行平日ダイヤでは、
24時を回っているというのに4本もの列車が妙見口駅にやって来る
という驚異の輸送力を誇ります。(※土休日は2本)
次の改正ではコロナの影響もあって多少は減らされそう

 


 

さて、24時52分。
最終列車となった電車が、妙見口駅の1号線に入ってきます。
この日の1号線停泊は「さくら」ヘッドマークをまとった最新の7202Fです。

この日は1960~63年建造の車両と1981~87年建造の車両の並びとなりました。
歳の差はおよそ25歳。

 

換気のために開けた窓を閉めて回りながら、
寝過ごしのお客さんがいないか、
翌日までに清掃が必要な汚れは無いか、

運転士がこれらをチェックしたのち、7202Fもパンタグラフが下ろされます。
(冬季の特に寒い日は、凍結防止のためパンタグラフは上がったままです)

車両の寝かしつけを終えた運転士は、
改札横の小部屋で業務連絡を行ったのち宿泊所へ。
翌朝の始発1本目・2本目に備えて仮眠を取ります。

 


 

なお、最終列車で寝過ごした場合は、、、
コロナ前であればそのお客さんを目当てにタクシーが1~2台ひかえていましたが
今の社会情勢下、その望みはありません。

電話でのタクシー配車依頼も、深夜は無くなってしまいました。
コロナが落ち着いてきたので、ときわ台駅前の京都タクシーさんは曜日によっては対応可能に戻っているようです

徒歩で帰ることができる圏内にお住まいでない場合、
ご家族に車で迎えに来てもらうか、マルヨ(駅で夜明かし)することになります。

この日は担当運転士がたまたま忘れていたようで開いていましたが、
駅の改札外にある待合室(のせでん駅のギャラリー)は
最終電車の運転士が施錠するためマルヨには使えません。

トイレの個室で寝るか、はたまた野宿か・・・

なお撮影日は3月下旬。
この日の豊能町の最低気温は3℃です。
(大阪市内よりも大体3~6℃ほど低くなります)

日によりますが、この時点でだいたい25時過ぎです。
運転士が厄介な寝過ごし客の対応やリバースの掃除に追われた場合はもう少し遅くなります。

ここから、しばし撮り鉄のバルブ撮影タイムです。

しかしその時間は長くは続きません。

25時30分頃。(日によって±1分ほど誤差があります)

おやすみなさ~い

(空が晴れた夜には、暗くなったここからが本番星景撮影にチャレンジする人もいるとかいないとか)

 


 

翌朝は4時00分頃に点灯し、
4時30分過ぎに改札の電源が入れられたのち、

1号線の始発は5時10分に、
2号線の2本目は5時28分(土曜・日祝日は5時32分)に
川西能勢口方面へ向けて出発します。

 



ちなみに

昔は「普通|川西能勢口」幕を表示して停泊していました。

2015年に表示幕ではなくLED表示の5100系がデビューした少し後から、
白幕で停泊するように変更されています。
(2017年頃の一時期だけ、回送幕での停泊もありました)

 



関連リンク

 

 


(NOSE KNITs – のせでん沿線の魅力紹介WordPress)

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Tetsudo.comより)