【さよなら妙見の森③】妙見の森ケーブルが黒川駅に集結

能勢電ニュース


本記事では、2023/12/03をもって惜しまれつつも営業終了した
妙見の森の『その後』を追いかけます。

<ご注意事項>

本記事では、営業を終えて取り壊される各施設の状況をリポートします。
元気に営業していた頃で記憶を止めたい方は、この記事は読まないようにして下さい。

 

<前回の記事>

 


目次

 



2024/03/18:黒川駅

しばらく動きがありませんが、
この日は夕方から作業員さん達が来られて打ち合わせ。

既にパンタグラフが無くなっていますが、
見えない所では非常ブレーキも取り外されているとのこと。
いよいよケーブルカーとして最期の日がやってきます。

 



2024/03/19:黒川駅

この日は朝から大がかりな作業。

2台の車両を結んでいたケーブルや巻き上げ機を、
他社譲渡のために外してしまうとのことです。

運び込まれた台車にケーブルを付け替え(?)、
山上駅にいる2号(ときめき)を下ろしながら
ケーブルを巻き取るみたいなイメージです。

この作業が行われれば、
新しいケーブルや巻き上げ機を新調しない限り
二度と運行することはできなくなってしまいます

また、車両も2両が下の黒川駅に縦列駐車ならぬ
縦列留置されることになります。

 
作業が始まりました。
台車をゆっくり線路の上に載せて、
ケーブルを1号(ほほえみ)から台車に付け替えます。
そして台車にはケーブルカーと同等とはいかずとも
重量が必要なため、水の入ったタンクが載せられます。

 
合図とともに、水を積んだ台車がケーブル山上駅へと上がっていきます。
それと入れ替わりに、約40分かけて、
ゆっくりと2号(ときめき)が黒川駅へと降りてきました。

2号は1号と衝突しないギリギリの距離で停止。
(1号はあらかじめ車止めギリギリまで移動されていました)

線路に固定されたあと、長年にわたって
動力を受け取ってきたケーブルが切断されました。
(『長年』と表記しましたが、63年間ずっと同じケーブルな訳ではなく
 保安のため数年おきに新しいケーブルに交換されていたようです。)
 

能勢電鉄さんからもお偉方が視察にいらっしゃる中、無事に作業は成功。
黒川駅ホームで1号と2号が縦列留置となりました。

作業員さん達には、能勢電鉄さんから
三ツ矢サイダーが差し入れされていました。

その他、切断されたケーブルとか
色々な角度からの眺めとか。

 

気になる今後については『未定』とのこと。
黒川駅での作業も今日でほとんど完了だそうです。
ケーブルの巻き取りや今日山を登った台車の回収といった、
残りの主要な作業は山上駅側(一般客が立ち入れない)で行われるそうです。

今後は未定。すなわち、
車両や立派な黒川駅の駅舎についても、
すぐに撤去されてしまうわけではなさそうです。

先のことはまだまだわかりませんが、
願わくは(個人的には)黒川駅の駅舎や車両を
現在の状態のまま休憩所にするなどの方法で、
何とか保存して頂きたいところです……

 

 



2024/03/30:黒川駅

所用と所用の隙間で黒川駅に立ち寄ったところ、
ホームの見た目はそのまま。

当日たまたまおられた社員さんによれば、
山上側での作業も本日(30日)で完了とのこと。
しばらく何も予定は無いとのことでした……

 



2024/04/12:黒川駅

のせでん沿線でも随一の桜の名所。
もうケーブルカーが動くことはありませんが、今年も桜がきれいです……

 

 



その後――

また小さな動きがあれば本記事に追記してまいります。
大きな動きであれば新しい記事でご紹介します。

 

<以前の記事>


 


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