【阪急】石橋阪大前駅にホームドアが設置されたら撮り納めになるものとは?

池田市,鉄道コラム

目次


前置き

今日はのせでん沿線から少し足を伸ばして、
池田市の阪急・石橋阪大前駅の話題。

ここは駅ホームの北側(宝塚方)に大きなカーブがあり、
阪急宝塚線でも随一の撮影スポットとして知られています。

こんなカットを見たことがある方は多いはず

 
しかしここに、2024年3月に入って
『可動式ホーム柵(ホームドア)』が設置されるとリリースされました。

急カーブゆえに乗降客が列車とホームの隙間に
転落しやすくなっており、利用者からは歓迎されるべき
待望のホームドア設置と言えるでしょう。

しかし撮り鉄目線では、
貴重な撮影地が消えてしまう残念なリリースとなりそうです。

 



変化ポイント

先述のお知らせの図面を拡大して見ると、
カーブを避けてなるべく直線部分にホームドアを設置しようとしていることが読み取れます。

現在は上り線・下り線ともにホームの一番先頭に
8両編成の停車位置があります。
そしてホームの後ろ側2両分は空きスペースとなっています。
(10両運転時に使用していましたが、2022年12月ダイヤ改正後は使用停止中)

こちらのGoogle Map航空写真を見てみると、
ちょうど両ホームに列車が止まっていてわかりやすいです。

 
図面によれば上下線とも「パチンコABC」さんの敷地の所で
ホームドアの壁が設置されるように読み取れます。

つまり、ホームドア工事が進めば、これより北側には
立ち入ったり撮影したりすることが出来なくなってしまいます

 

(上の空撮にリリースで図示されている赤線を当てはめてみると、こんな感じ)

 



2号線北側

ここから先は、実際に
「どんなカットが撮り納めになるのか」
「どんなカットならホームドアが出来ても撮れるのか」
を見ていきます。

なおホームドア(可動式ホーム柵)そのものが邪魔になって
撮りにくくなる画角については考慮していません。
(十三駅みたいにカメラを持ち上げるとか工夫で乗り切って下さい)

2号線は停止位置が変わらないと推測されるため、
現在の8両編成の最後尾付近が立ち入り可能な北限になると予想されます。
すると、ホーム端はもちろん、
後ろ2両分のスペースで撮れていたカットが撮れなくなってしまいます。

 

<撮り納めになるカット>
(立ち入れなくなりそうな場所からの撮影)

 
<まだ撮れると思われるカット>
(ホームドアの内側ぎりぎりからの撮影)

 



1号線北側

1号線側は線路上に「4」と書かれた場所が
新たな停止線になると考えられます。
(現在は箕面線回送列車の「4」両編成の停止線)

(このあたり)

こちらもここより北側へ立ち入れなくなると考えると、
撮れなくなるカットは以下のようになると考えられます。

<撮り納めになるカット>
(このへんも立ち入れなくなりそう)

 



2号線南側

撮り納めカットが出てくるのは北側だけではありません。
1号線の停止位置変更に伴って、下り列車は現在より約40m手前で停止することが予想されます。

最後尾はここになるはず
ホーム端で撮ってもこんな感じになるはず

 
これによって、南側(大阪梅田方)では、
2号線側から停車中の下り列車をケツ撃ち(後ろを撮る)が
できなくなり、発車する加速中のタイミングでしか撮れなくなります。
夜間のスマートフォンやコンデジでの撮影だと、難易度が格段に上がります。

 
<撮影難易度が上がるカット>

 



1号線南側

1号線のホーム最後尾にいると、
2号線に入って来た大阪梅田ゆきと1号線に停車している宝塚ゆきの並びがよく見られます。

(こんな感じ)

しかし1号線の停止位置が後ろになることで
このあたりにも電車が停車し、顔を撮れるのが発車する加速中のみに。
並びを撮る難易度が格段に上がりそうです。

 



編集後記

ダイヤ改正で10両編成が消えてから、
1年以上にわたって封鎖されずに開放されていた撮影地。
ファンサービスではなく、まさかこのためだった……?

しかし先述の通り、利用者からは待望のホームドア設置ではあります。
2号線北側の撮影地だけでも何とかフォトスポットとかで残してほしいところ……
(メトロの新大阪駅みたいな感じでひとつ……)

 



関連リンク

 

 


(NOSE KNITs – のせでん沿線の魅力紹介WordPress)

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