【さよなら妙見の森②】妙見の森リフトの搬器が搬出済み

能勢電ニュース


本記事では、2023/12/03をもって惜しまれつつも営業終了した
妙見の森の『その後』を追いかけます。

<ご注意事項>

本記事では、営業を終えて取り壊される各施設の状況をリポートします。
元気に営業していた頃で記憶を止めたい方は、この記事は読まないようにして下さい。

 

<前回の記事>

 


目次

 



2023/12/09:黒川駅

前回の記事で訪問してから5日。
外観にはあまり変化はありませんが……
(この日は係員さんはおられず、中には入れません)

駐車場にはロープが張られ、
車を駐めてゆっくり観るのは今後は難しそう。
また施設案内の看板が剥がされ、ただの木目になっています。

駅構内のトイレは12/3の営業終了後に閉鎖されていますが、駅構内図がまだ残っていました。
これは貴重な史料になるかも?

待合室の広告立てや自動販売機も無くなっています。

人が里山を手入れしなくなったら……泣

駅の外側、国道477号側にも歩いてみます。
国や市が管理していそうな看板は残っていますが、
能勢電鉄さんが管理されていた『妙見の森』などの看板は無くなっていました。

 



2023/12/13:黒川駅

前回(上記)からさらに4日後。
この日は半休を取って登山してみることに。
半休なのでスーツのままです。どこぞのスーツ会社社長の真似ではありません。

黒川駅については前回(上記12/09)とほぼ変化なしです。

唯一の変化として、台場クヌギの切り株が置かれています。
とある能勢電鉄OBさんに寄贈されるようです。

さて、いよいよ登山です。
小学校時代の遠足も含めて大堂越コースは初挑戦。
しかしふれあい広場へ行けるのはこのコースのみ。
Let’s Go!!

マップ画像引用元:妙見山ハイキングの定番コース紹介(能勢電鉄HP)

いけんのかおまえら!?スーツで

台場クヌギの群落も、
見に来るのは最初で最後かもしれません。

 

途中1~2回転びながらも
何とか大堂越までたどり着きました。
登山コースとしてはだいぶ遠回りなので、まだ半分ぐらい。

今さら引き返すこともできませんので、
引き続き登山を続けます。

 



2023/12/13:ふれあい広場

ようやく山上からの車道と合流する地点まで登ってきました。
(大堂越からここまで急勾配の本気登山だったので写真が1枚も無い)

『妙見の森 こちら』といった案内が書かれていたはずの
看板が撤去されています。

さて、ふれあい広場へ・・・

いきなりの立入禁止柵・・・!!!!
先日(12/3)確認していたゲート(前回の記事参照)よりも手前で行き止まり。

この柵をまたいでふれあい広場へ降りることは可能ですが、
監視カメラでバッチリ録られますし、なにより
作業員さんと鉢合わせしてしまった際に言い訳が立ちません

というわけで、リフトの様子を確認するために
妙見山駅まで登山を続けます。

 



2023/12/13:妙見山駅

9日ぶりに妙見山駅までやって来ました。
すると。

搬器(椅子)が既に搬出されて無くなっています……!!

支柱やロープ、その他の駅施設は
まだそのまま残っています。

展望台からの景色も(椅子が無い以外は)そのままです。

全景その他。看板が剥がされています・・・

駅から妙見山の方へ山道を登ります。
こちらも山のふもと・黒川駅周辺と同様、
能勢電鉄が保有・管理していた看板は剥がされています。
逆に妙見山の山やお寺が管理している看板は残っています。

さて下山……というところですが、
登ってきた道(大堂越コース)を下るのは骨が折れる上、
時間的に途中で日が暮れるのは必至です。

ということで、大堂越コースほど難易度が高くなく
部分的ではあるものの街灯もある新滝道コースで下山。
(小学校時代の遠足でもこのコースだったはず)

途中から日がとっぷり暮れて真っ暗闇に!!

徒歩下山はお早目に。
良い子は絶対に真似をしてはいけません。
熊さんに出会わなくてマジでホッとしてます

 

<12/19追記:>

今回筆者が登った
「大堂越コースで登山~新滝道コースで下山」
というハイキングコース。

2024年2月に開催予定の
のせでん耐寒ハイキング『能勢妙見山 お火焚祭りを目指して』
と同じルートになっているようです。けっこうメジャー。
当たり前ですが、これまでと違い次回から徒歩下山です。

そこから能勢電鉄HPをいくつか見ていると、
2023年ののせでん耐寒ハイキングなど、
妙見の森ケーブルやリフトで下山する過去のハイキングのページがいくつか削除されているようです・・・
(2023年の耐寒ハイキングページのアーカイブ

 



2023/12/23:黒川駅

以前(12/4)に、黒川駅の入り口を塞いでしまうように
指示が出ている、と聞いていたのですがついに完成したようです。
正面からは改札やケーブルカーを拝むことが不可能になっていました。

また盗難防止のためか、
(いちばん金目の物に相当する)TVモニターも撤去されていました。

 



2023/12/31:黒川駅

野生動物や侵入者除けの柵が追加されていました。

 



2024/02/12:黒川駅

年が明けて1月中に、営業終了の看板の横に
グッズ販売中の広告が新たに設置されています。

そして2月11日に、
『黒川側の留置車がではなくになっているらしい』
との情報提供を頂き翌日行ってみると・・・

2号車ときめき!!

ときめきじゃないか!!!

廃止後しばらくは片付けのための
従業員や業者を乗せるためにケーブルカーを
動かす機会があるとは聞いていましたが、実際に動いてたんですね……涙

1月末に撮影された写真ではまだ1だったそうなので、
2月に入ってから or 2月11日のお火焚祭りや
それに伴うハイキングのスタッフ輸送で片道だけ動かしたのかもしれません。

 

なお、車籍上は2023年12月4日の妙見の森ケーブル廃止と同時に客車としては廃車(除籍)になっているようです。(作業用機械扱い?)

※能勢電鉄HP「会社情報」の保有車両から『鋼索客車2両』が削除されています。
最新のページ)(変更前アーカイブ

<02/14追記:>
再び1号車ほほえみが黒川駅側に戻ったそうです。

 



2024/03/10:黒川駅

黒川駅に留置されている1号車ほほえみ。
パンタグラフが無くなっていました。
3月2日訪問時にも既に無くなっていたようですが暗すぎて気付かず……
 報道によれば複数のケーブルカー会社が視察に来ていたらしいので、
 どこかに譲渡するために取り外したのでしょう。)

 
コレが無くなったという事は・・・
もう動くことはないのかもしれません。

そして、最期の時は近いのかもしれません。

余談ですが、郵便受けに書かれた
「能勢電鉄 妙見の森 黒川駅」
といったラベルも剥がされていました。

 

<2024/03/12:追記>

友人(非鉄)が近くを通ったついでに写真を撮って送ってきてくれました。

2号車ときめき・・・!!

どうやらパンタグラフが無くても動くことはできるようです。
そしてまだ上に作業員さんを運ぶ仕事が残っているようです。
(よく考えたらケーブルカーって自走するものじゃないからパンタ無くても何とかなりますよね)

 



2024/03/10:妙見山駅

この日は久しぶりに車で山の上にものぼってみました。

廃止直後には緑の網が侵入を防いでいましたが、
しっかりした金属製のフェンスに変わっています。

また展望台の方にも入れなくなっています。

 



その後――

また小さな動きがあれば本記事に追記してまいります。
大きな動きであれば新しい記事でご紹介します。

⇒そろそろ次の記事に移る時がやって来ました。

 

 


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