【コラム】車両別・のせでんのワンマン機器使用期間
目次
前置き
1997年に能勢電鉄でワンマン運転が開始されるにあたり、
当時新車として導入の3100系および既存の1500系・1700系に
ワンマン対応機器が順次搭載されました。
(※本記事では、導入当初からワンマン対応の5100系・7200系は除外しています。)
それから二十余年・・・
1500系は2016年までに引退、3100系も2021年に引退し
1700系も残り車両が少なくなっていますが、当時のワンマン機器は現役です。
のせでんチャンネル(公式YouTube)でも、 ドゥワァ!センナナヒャク!! 1700系の自動放送装置を紹介された回で
その仕組みが解説されていました。
既にヴィンテージの域に達しているワンマン装置ですが、
実際には何年モノで、どの編成のものが最も長持ちしているのでしょうか?
まとめてみました!
※故障による廃車発生部品との差し替えはあるかもしれませんが、
外部から把握できるものではないため本記事では考慮していません。
ワンマン機器使用期間リスト
(5100系や7200系はデビューから日が浅く、
ワンマン装置の構造も異なるため本表からは除きます。)
(本表は使用期間が短い順に記載しています。)
編成 | ワンマン改造 | 運用終了 | 使用期間 |
---|---|---|---|
1554F | 1997年09月頃 | 2015年01月 | 17年4ヶ月※ |
1753F | 2001年11月頃 | 2019年05月 | 17年6ヶ月 |
1555F | 1997年05月頃 | 2015年03月 | 17年10ヶ月 |
1552F | 1997年07月頃 | 2016年01月 | 18年6ヶ月 |
1553F | 1997年06月頃 | 2016年01月 | 18年7ヶ月 |
1551F | 1997年10月頃 | 2016年05月 | 18年7ヶ月 |
1550F 1560F | 1997年07月頃 | 2016年06月 | 18年11ヶ月※ |
1751F | 1998年02月頃 | 2017年03月 | 19年1ヶ月 |
1758F | 1998年01月頃 | 2017年03月 | 19年2ヶ月 |
1754F | 2002年11月頃 | 2022年12月 | 20年1ヶ月 |
1752F | 1997年11月頃 | 2018年05月 | 21年6ヶ月 |
1756F | 1999年12月頃 | 2022年12月 | 23年0ヶ月 |
1757F | 2002年02月頃 | 現役 | 23年3ヶ月~ |
3170F | 1997年11月 | 2021年04月 | 23年5ヶ月※ |
1755F | 1998年01月頃 | 現役 | 25年4ヶ月~ |
編成 | ワンマン改造 | 運用終了 | 使用期間 |
※まだ現役の車両の「使用期間」は2023年5月現在。
※3100系はデビュー日基準。
※1550F・1560Fはワンマン改造と同時に編成分割。
※1500系1554Fは廃車後に解体ではなく三原MTCに譲渡されていますが、
自動放送装置は2017年のMTC公開時までに撤去されています。
ということで、
優勝は1700系 1755Fとなりました。
1700系の中でもワンマン改造が2番目と早く、
2023年現在も大きな故障も無く現役を続けている同編成。永遠の2番手に甘んじることが多かった1755Fがついに1位に輝いた瞬間です!
自動放送装置の『STAR CARD』の正体
ところで先述の動画内で紹介されていた、
謎に包まれたメモリーカード『STAR CARD』。
ここにスポット放送のデータを3つまで収録できるそうですが、
これはもしや「PCカード」の一種では・・・?
と思い色々ググってみると、ビンゴでした。後から動画内のコメントでも何点か記述があるのに気付いたのは内緒
インターネット黎明期からPC好きな中高年世代ならわかる筆者の父親が大昔に使っていたWindows 98とかの
ふっるいPCにも差さっていた、メモリーカードの一種です。
大きさは名刺とほぼ同じ「85.6×54mm」のようです。
⇒ PCカード – Wikipedia
そして能勢電鉄さんが保有車両に
ワンマン改造を開始したのは1997年。時期も大体一致します。
今でも極まれに同型のITT Cannon社製『STAR CARD』が
ヤフオクなどに出ることもあるようですが、、、
『この大きさで0.5~1MB・・・』
というメディア容量が今では考えられません。
現代のデジカメやスマホ使われるSDカードの容量を考えると、
例えば128GBの小さなSDカード1枚で
1MBの『STAR CARD』が約13万枚分になるとかならないとか。
技術的に可能かどうかはわかりませんが、
もう少し大容量(64MBとか)のPCカードを挿し込めば、
川西能勢口~妙見口までの約25分間をず~っと1本のスポット放送が喋りっぱなしの観光列車とか走らせられるのかもしれません。
編集後記
車両自体もですが、ワンマン機器や自動放送装置も
既にヴィンテージの域に達している能勢電鉄の1700系。
老い先短いとはいえ、いつまでも元気に走り続けてほしいものです。
(NOSE KNITs – のせでん沿線の魅力紹介WordPress)
【直近の鉄道イベント情報】
(Tetsudo.comより)
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