【能勢電鉄】1700系1755Fが定期運用終了へ






大きな特徴が無いのが特徴。
そんな『永遠の二番手』が、
能勢電鉄の勤続年数トップの記録を樹立して勇退へ――
(※ケーブルカーおよび能勢電気軌道時代は除きます)
(※ただし来年1757に抜かれて二番手になる見込みです)
本記事では1755Fの2025/4/18までの姿を追いかけます。
さよなら撮影会については触れられていませんのでご了承ください。
(休めない出勤日!!……涙)
目次
概要
7200系の2連×2編成が華々しくデビューした今日この頃。
しかし新車がデビューしたということは、また古豪が1編成去ることも意味します……
1962年建造、1991年から能勢電鉄で活躍してきた
1755F(1755編成車・1755×4R)が、2025年4月末に引退予定。
引退を記念した「勇退1755」ヘッドマークの掲出が、4月17日の運行をもって終了しました。
製造60年を超えて全国的にも人気の高いレジェンド車両で、安全運行を支障する危険な撮影者が現れやすくなることから、当サイトでは「勇退1755」ヘッドマーク掲出開始ではなく終了のタイミングでの記事公開といたしました。
年表(抜粋)
(詳細は車両紹介記事を参照)
- 1962~63年 阪急2062-2012-2013 および 2027(後に2177)が竣工。
- 1991/01/24 阪急2062-2012-2177-2013が編成で廃車、能勢電鉄譲渡。
- 1991/08/10 能勢電鉄1755Fとしてデビュー。
- 1998/01頃 ワンマン改造。
- 2003/06 マルーン塗装化。
- 2016/03頃 前照灯をLED化。
- 2017/03頃 前面にスカートを設置。
- 2021/05 最後の全般重要部検査出場。
- 2024/05/25 阪急・能勢共同イベント「懐かしの阪急電車」にて撮影会イベント開催。
- 2025/04/01~17 「勇退1755」ヘッドマーク掲出。
- 2025/04/19 「さよなら1755&名車復活2000系思い出作り」撮影会イベント予定。
- 2025/04/26 のせでんレールウェイフェスティバル2025春 ~1700系まつり~ 予定。その後、引退予定。
さよなら撮影会より後については公式からアナウンスはありませんが、
まだ数日は復活して動かしてくれるのか、
それとも4/26のRFの後そのまま部品取りなのか……涙
(本記事のタイトルが『定期運用終了へ』と含みを持たせているのは、復活への期待からです。)
ギャラリー
筆者が撮影してきた2024年以降の1755Fの姿など。





























永遠の二番手
(※この項には筆者の独断と偏見が含まれます。)
1700系は全部で9編成が導入されましたが、
その中でも1755Fといえば何かと
「大きな改造などが2番目に施工される」機会が多かった印象でした。
<1755Fの1700系の中で二番手伝説>
- 1998/01頃:ワンマン改造(※1752に次いで2番目)
- 2017/03頃:前面にスカートを設置(※1754に次いで2番目)
- 2019/11頃:ATSを更新(※1757に次いで2番目)
- 2023/10:肩車番ステッカー貼付(※1757から6日遅れで2番目)
もちろんたくさんの出来事があった中で、
すべてが2番目だったわけではありません。
- ワンマン改造からの年数(機器使用期間)は最長(特集記事)
- 2020年の防護無線更新は1700系では初(※3100系も含めれば2番目)
- 2016年の前照灯LED化は3番目(※1754→1751の次)
- 2021年の検査出場時の優先座席のモケット更新は3番目(※1756→1754の次)
- 2003年のマルーン塗装化は5番目(※1751→1752→1753→1758の次)
- 風鈴電車の抜擢は4番目(※1753→1757→1758の次)
- 当然デビューは6番目(※番号順で第6編成)
- 試験塗装は対象外、6両編成も実績なし
- 2013年のデコるヘッドマーク号の施工順は不明
- 引退は8番目(※最後から2番目ともいえるが……)
- などなど・・・
そしてこのタイミングで引退となると、
1700系9編成で長く営業運転に入っていた
『勤続年数』においても二番手になる見通しです。
<DATA>
※1ヶ月未満の端数はだいたい四捨五入。
※入籍~廃車の年月ではなく、定期運用開始~終了の年月です。
- 1757F:33年??ヶ月(1992/06 ~ 2026/??予定)
- 1755F:33年09ヶ月(1991/08 ~ 2025/04予定)
- 1754F:31年08ヶ月(1991/04 ~ 2022/12)
- 1756F:30年09ヶ月(1992/03 ~ 2022/12)
- 1753F:28年02ヶ月(1991/03 ~ 2019/05)
- 1752F:27年09ヶ月(1990/08 ~ 2018/05)
- 1751F:26年08ヶ月(1990/07 ~ 2017/03)
- 1758F:24年06ヶ月(1992/09 ~ 2017/03)
- 1750F:12年11ヶ月(1990/06 ~ 2003/05)
※以下参考 - 1550F/1560F:32年11ヶ月(1983/08 ~ 2016/06)
- 1551F:32年10ヶ月(1983/08 ~ 2016/05)
- 3170F:23年06ヶ月(1997/11 ~ 2021/04)
- 31形(能勢電気軌道時代、1926~1966年)
- 妙見の森ケーブル(1960~2023年)
現時点では1500系を抜いて、能勢電鉄になってからはトップ。
しかし1757Fが2026年2月末以降まで営業運転に就くことができれば、1755Fの勤続年数を上回って1位になり『1755Fがここでも二番手』という記録が完成します。
また1500系よりも古い形式で能勢電鉄譲渡から30年以上在籍した車両は居ない(※)ため、1700系のみならず『能勢電鉄の鉄道線で歴史上2位』ということになりそうです。
(※能勢電気軌道時代の31形およびケーブルカーは1700系よりも在籍期間が長かった。)
編集後記
幼い頃から慣れ親しんだ音が、顔が、乗り心地が、またひとつ消えてゆく……涙
そして5100系や7200系が、将来この記録を破る日は来るのでしょうか?
関連リンク
(NOSE KNITs – のせでん沿線の魅力紹介WordPress)

【直近の鉄道イベント情報】
(Tetsudo.comより)
|
ランダム記事表示ボタン
★ 1,471 ビュー ★