【能勢電鉄】スナック夢幻鉄道に乗ってきました

のせでんコラム


 


目次


前置き

スナック「夢幻鉄道」――

それは2024年から不定期に開催されている能勢電鉄の貸切列車イベントの1つ。

イベントで能勢電鉄が主催する貸切列車や、
鉄道マニアによる鉄道マニアのための貸切列車は
幾度となく開催・運行されていますが、
そうでない貸切列車イベントでは過去最大級のもの。

2024年の第1回・第2回では
撮り鉄目線で外から追いかけてきましたが、
紆余曲折を経て2025年5月。
第3回のイベントに乗車してきました!!

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用語集

本記事の先を読み進めるにあたって、
頭の片隅にあると読みやすいワードや人物紹介。(敬称略)

  • 西野亮廣あきひろ
    • 川西市出身・鼓滝周辺育ちの、漫才コンビ「キングコング」のツッコミ担当。
      好き嫌いが大きく分かれるタイプの人物だが熱心なファンは多い。
    • 芸人のかたわら絵本作家としても活動し、
      斬新な製作手法が話題を呼んだ『えんとつ町のプペル』は70万部の大ヒット。
    • 目下、アニメ映画『えんとつ町のプペル』の続編(2026年春公開予定)を製作しながら、米ブロードウェイのミュージカル『オセロ』の共同プロデューサーもこなしつつ、地元の川西市の魅力も伝えようと、東京・アメリカ・そして川西の3拠点で活動されている。
    • 西野亮廣さん 特別インタビュー 広報かわにしmilife 2020年12月号・2021年1月号|川西市
    • 西野亮廣 – Wikipedia
       
  • 夢幻鉄道
  • モリゴン
    • 川西市出身の青年で西野氏の後輩。
      西野氏とともに川西市を盛り上げるべく『株式会社かわにし』を立ち上げ、3度にわたる『スナック「夢幻鉄道」』イベントを主催し、成功裏に収めた。

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過去の様子

<第1回 2024/04/13>

 

<第2回 2024/10/19>

 

第1回開催時は100席がすぐに完売しましたが、
第2回・第3回は半分の50席ながらチケット販売は伸び悩み、
今回も「運行4時間前」に辛うじて完売できたとのこと。

各々のスケジュールや予算の都合もあり、
さすがに過去3回を「全通」している猛者はわずかのようです。

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準備

過去の第1回・第2回では
「西野氏がゲストで来る」というのを前面に押し出し、演出もモリゴン氏が中心で担当。

それに対して第3回では、
アートディレクターを西野氏のオンラインサロン内から外注。
「夢幻鉄道」の世界観をより深く表現することに注力されています。
(1月頃?から複数回にわたって打合せや試験を行われていたそう)

たとえば世界観の表現のために電車内の灯りを消して、
死後の世界をイメージした幻想的な演出にしてみたり。

たとえば世界観の表現のために電車内でスモークを焚いてみたり。
(人体に無害な成分を使用し、火災と勘違いされないように外から見えないよう工夫を実施)

3回連続で7200系 7201Fが使用されましたが、
同編成は省エネ性能が高く、前日まで営業運転に使用中。
そのため直前リハーサルには5100系を使用したり。

妙見口駅前の世界観演出にも、以前までは無かったこだわりが。

平野車庫でも当日準備が進められていました。

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列車内にて

日が暮れてきた18時半過ぎ。
川西能勢口駅に、見慣れたような、
それでいて異様な雰囲気をまとった電車が入ってきました。

川西能勢口駅で受付を済ませると、
当日限りの特製の「乗車券」が配布されます。

5号線ホームへ続くエスカレーターは「死後の世界」への入り口。

 
1号車(c#7201)から「幽霊電車」に入ると……
そこはまるで異世界!!

 
2号車(c#7231)も同様の演出。
ドリンクバーも2号車です。

 
3号車(c#7281)では、
現世と死後の世界を結ぶように霧が立ち込めています。
(※人体に無害な成分を使用したスモーク)
(※4号車 c#7251は機材置き場に使用)

 

(火災と勘違いされないように外からは隠されていますが、扉のスキマから少しだけ……)

 
定刻になり、電車が動き出します。

車内にいるのはのせでんの社員さんを除けば、
スペシャルゲストの西野氏、主催のモリゴン氏やスタッフ、そして参加者50名。

初めましてや前回ぶりといった会話を楽しむ人。
西野氏に張り付いて話を聴きまくる人。
皆さんがそれぞれの時間を過ごします。

絹延橋駅を過ぎたところでは
踏切の無謀横断で急停止して一瞬現実に引き戻されかけたり。

見上げる家』のお膝元・滝山駅前では
過去と同じように近くのお店の人たちが手を振ってくれたり。

藤の花や「車掌」に扮したスタッフさんや
霧が立ち込める3号車で交代で写真を撮る列に並んでみたり。

電車オタク目線では、やっぱり
畦野駅・笹部駅・ときわ台駅の通過が貸切列車でしか味わえない醍醐味。

そんなこんなで、
皆さんが3車両を行き来しているうちに電車は妙見口駅へと到着です。

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妙見口駅にて

電車を降りても「死後の世界」は続きます。

今回は妙見口駅前も幻想的な空間へと変貌。
数多くの照明や提灯が駅前を彩っています。

かめたにさんや津の国屋さんの振る舞いは過去と同様。

ピアノ演奏をバックに、料理やお酒を片手に、
各々が思い思いの時間を過ごします。
またホームではイメージビデオが撮影されています。

電車オタクなら押さえておきたかった、
茜音あかね』『藍彩あいとの並びもしっかりキャッチ。
(※前回までは未デビュー)

電車内の取材が終わった西野氏が
駅前に戻って来たら、恒例のミニライブがスタート。

初回は「近所迷惑大丈夫かな……」と
のせでんさんもヒヤヒヤだったそうですが、
3回目ともなると地域の方たちも慣れたものかもしれません。

ミニライブ~集合写真撮影が終わったら、
発車時間に間に合うようにいそいそと電車内へ。

なお、使用車両もヘッドマークも3回とも同じということもあり
撮影目的の鉄道ファンはほとんど来られませんでした。

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帰路~旅の終わり

妙見口~川西能勢口の電車内も、
行きと同じように各人が思い思いの時間を過ごします。

川西能勢口駅の到着前に、
死者に思いを馳せるメッセージが流れました。

人は二度死ぬものです。
一度目は「肉体的な死」、物理的に生命が消滅すること。
二度目は「忘却による死」、記憶や文化から忘れ去られ消滅すること。
つまり誰かが憶え続けている限り、
死んでしまった人もその誰かの中では生き続けることができるのです。

電車は川西能勢口駅に到着し、
名残惜しい雰囲気の中で受付と同じ東改札に移動し解散。

西野氏も翌日の予定に備えて、
取り巻き数名とともに梅田方面へと帰って行かれました。

 

イベントが終わったらスタッフさん達は片付けの時間。

電車が入庫したのは22時半(頃)ですが、
片付けや撤収作業は翌日でいいや~、という訳にはいきません。

というのも、省エネ性能に優れる7201Fは
翌日も朝6時24分(頃)には出庫して営業運転が控えているのです。
お客さんを乗せる電車に死後の世界の面影を残すことはできません。

結局深夜までかけて、撤収作業が行われていたようです。

また、モリゴン氏に近い一部のスタッフは妙見口駅の撤収作業へ。
こちらも翌日に影響しないよう、深夜27時ぐらいまでかけて撤収作業が行われていたようです……

 

 

<DATA:当日の運行時刻>
平野出庫 18:26 ⇒ 18:36 川西能勢口 19:34 ⇒ 19:57 妙見口 21:30 ⇒ 21:55 川西能勢口 22:20 ⇒ 22:28 平野入庫
(前回からダイヤ改正をはさんでいるため、運行時刻が約30分ほど後ろ倒しになっています。)

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編集後記

率直な感想は、30年以上沿線に住んでて
『こんなのせでん、乗ったことない!!』
というものでした。
やっぱり撮り鉄目線で外から見ているだけでは分からないものはありますね。

モリゴンさん、西野さん、
そして企画・運営に携わられた皆さま、
素敵なイベントをありがとうございました。

 

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関連リンク

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(NOSE KNITs – のせでん沿線の魅力紹介WordPress)

 
鉄道コム


【直近の鉄道イベント情報】

Tetsudo.comより)


 

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