【Osaka Metro★】回数カード廃止後、ICOCAで月に何回電車に乗ったらオトクになる?定期券の方がマシ?

鉄道コラム


 

 <CAUTION> 
(※当記事では、Google AdSense広告を試験的に再導入しています。予めご了承ください。)



目次


前置き

2023年8月31日、Osaka Metro(旧:大阪市営地下鉄)に関する
2つの大きなニュースがネット上を沸かせました。

1つ目は、新20系では初めての廃車陸送のニュース。
こちらは、当サイトは専門外のためそちら方面に詳しい各サイト様へ委ねます。

2つ目は、回数カードの販売終了のニュース。
以前のせでん・阪急で同じことがあった際に
記事にまとめた事があったので、本記事ではこちらを同じようにまとめてみたいと思います。


<前回の記事>

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ポイント付与の概要

Osaka MetroのHPにある報道発表によると、
以下のようになっています。

【出典】
ICOCAでの新ポイントサービス開始と回数カード及び北急連絡回数券の発売終了について|Osaka Metro

  • 回数カード及び北急連絡回数券は2024年3月22日(金)までで終了。
  • 既に手元にある回数カードは、当面の間利用可能。 
  • 代替となるICOCAによるポイントサービスを、2024年3月1日(金)から開始。
    • Osaka Pointと紐づけしたICOCAのプリペイド利用で、
      対象路線の同一運賃区間を1か月に11回以上乗車すると、
      11回目以降のご利用から、乗車運賃の10%のOsaka Pointを付与。
    • 付与されたポイントは、現行のOsaka Pointと同様、
      店舗での支払いやICOCAへのチャージ利用が可能。
       

どこかで聞いたような言い回しですねぇ……

そう、以前に当サイトで調査した
「阪急電車ポイント」「能勢電車ポイント」
ほぼ同じ内容になっているのです。


<新旧サービス比較図>

現行:回数カード新:Osaka Point
無期限!同一月内(1日~末日)に11回以上利用した場合に適用
3000円分の購入で3300円分利用でき、実質いつでも9.09%の割引1~10回目は割引なし
11回目以降は利用額の10%のポイントを付与
どの区間でも利用でき、券売機できっぷ購入や乗り越し精算など幅広く使えた対象路線の『同一運賃区間』で計算
(※運賃が異なる区間の利用は別々にカウント)
地下鉄の改札入場時に初乗り運賃が引かれるため、残高が190円に満たないカードは別のカードと重ねて入る必要があった残高が10円以上あれば、とりあえず改札には入れる
(※降車駅でチャージ)
前払いで購入(明朗会計!)ポイントは後から付与
(※今後指定されるであろう期限までにポイントを受け取らないと消失するリスクがある)
青字が優秀なポイント、赤字は改悪点

 
Osaka Metro・大阪シティバスで使用できる回数カードは、
2023年時点でもかつてのスルッとKANSAIのように利用でき、
入場時に初乗り運賃が引かれる点を除けば
阪急や能勢電の回数券よりもはるかに優秀なものでした。

ちなみに、Osaka Point付与サービスの
<阪急電車・能勢電車ポイントとの違い>
としては、

  • 鉄道(地下鉄)だけでなく、大阪シティバスも対象。
  • 31回以上同じ運賃区間で乗車してもポイント付与率は増えない。
  • 付与されるポイントが10円未満で切り捨てされない。
  • ポイントはOsaka Pointで付与されるので、ICOCAチャージ以外にも使い道がある。
  • 1日でたくさん利用する場合はICカードよりも、通年発売されている一日乗車券(エンジョイエコカード)がお得。

といった点が挙げられます。

 

ちなみに月末ではなく「3月22日」という
中途半端な日付で販売終了となる理由ですが……

翌日(3月23日)に
北大阪急行線が箕面萱野まで延伸して運賃表が変わるため、
そのタイミングで回数カードおよび連絡回数券を廃止しよう!
となったものと考えられます。

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定期券なら1ヶ月に何回乗車で元が取れるのか

ではここから、気になる
『定期券を買うのとどっちがマシなのか?』
を比較していきます。

なおOsaka Metroにおいては

  • 利用額割引「マイスタイル」
    あらかじめ2駅を登録しておくと、1ヶ月単位で
    指定されたエリア内かつその2駅で乗車または降車した場合の運賃に上限額(天井)ができる。
    上限額は6ヶ月定期の1/6。Osaka PiTaPa以外のPiTaPaでも登録・利用可能。
     
  • 利用額割引「フリースタイル(一般)」
    PiTaPaでさえあれば、登録不要でいつでも10%の割引。
    1ヶ月単位の利用額合計が1万円を超えるとさらに割引率UP。
     

という2つの巨大PiTaPaサービスがあり、
PiTaPaを利用している場合は今回のICOCAのポイントサービスなど毛のようなものです。
そもそも1回目の乗車からフリースタイルで10%の割引があるのに太刀打ちできません。

今回はPiTaPaではなくICOCA利用の前提で、
前回の記事のように何回以上乗れば元が取れるのか集計してみました。

その結果がこちらです。
※Osaka Pointに登録していると月に乗車した運賃の0.5%がポイント還元。
 「ICOCA運賃」はその差引後の運賃です。

 

ということで、1区や2区の場合は
だいたい月40回以上(20往復以上)が必要という結果になりました。
例:2区の場合、月に39回(19往復半)以上利用する場合は6ヶ月定期の1/6の方が安く上がる。
4区や5区といった長距離だと少し必要回数が下がります。

Osaka Metroは大阪市営地下鉄の時代から
定期券の割引率が私鉄よりやや低めなこともあり、
けっこうな回数をICOCAで乗車しないと定期券代には届かないようです。

 

やはりPiTaPa・・・・PiTaPaは全てを解決する・・・・!

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諸悪の根源はどこなのか?

ここまで書いてきた通り、
だいたい3ヶ月ちょい有効だった回数券を
1ヶ月単位で切れるICOCAポイント付与に変更し、
しかも異なる運賃区間に対しては一切割引されない・・・
さらにポイントを期限内に受け取り忘れて消失させてしまうかもしれない・・・

前回の記事でも記載の通りの大改悪です。

では、そんな他社がこぞって追随してしまうような制度を
最初に始めた関西の鉄道事業者はどこだったのでしょうか。

(以下の一覧は直近から新しい順で記載)

お・け・い・は・ん~~~!!!!

しょうがないんですよ。

悪いのは京阪さんじゃなくてコロナ禍なんですよ・・・
むしろ京阪さんはコロナ禍に対してリスクヘッジの先鞭を着けた点が評価されるべき。

ただJRはともかく私鉄各社とも、
京阪さんの右に倣えじゃなくて独自性をもっと出してほしかった・・・

 



一方で、超企業努力で(記事公開時点で)回数券を
残してくれている鉄道事業者は近畿圏では以下の通り。
(※記事公開後に終了したところもあります)

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編集後記

回数カード、定期区間外への移動には重宝するのにな・・・
販売終了までに買い溜めしましょ。

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関連リンク

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(NOSE KNITs – のせでん沿線の魅力紹介WordPress)

 
鉄道コム


【直近の鉄道イベント情報】

Tetsudo.comより)


 

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