天橋立ケーブルカーで能勢電鉄のコラボ展示が開催中!

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目次


前置き

2023年12月に、惜しまれつつも
営業を終了した妙見の森ケーブル

そこで使われていた各種設備は、
他社譲渡を目的に2024年3月までに撤去されていました。

今般、そのうちの運行に欠かせない
『巻上装置』一式の譲渡先が天橋立ケーブルカーさんだという発表がありました。

天橋立ケーブルでは2025年8月9日に
改修工事を終えて運行再開するとともに、
機器の譲渡元である能勢電鉄さんとのコラボ展示も開催。

今回のケーブル巻上装置 移設・継承記念展
『つなぐ、未来へ』は、
2025年10月19日(日)まで開催予定となっています。

 
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天橋立ケーブルカーについて

天橋立鋼索鉄道(初代)は1927年8月13日開業。
その後、戦時中の金属類回収令によって
不要不急路線とされ、妙見鋼索鉄道(初代)と同じ1944年2月10日の営業を最後に廃止。

4日後の1944年2月14日に設立された
丹後海陸交通によって、戦後の1951年8月12日に新たなケーブルカーが営業開始。
(同社は現在、阪急電鉄が筆頭株主の阪急阪神HD系列企業)

1964年4月3日にはケーブルカーと併設される形でリフトが運行開始。
運賃は同一で、訪問客はケーブルとリフトのどちらかを選べるようになっています。

1975年11月4日には現在に至る3代目車両が運用開始。

2024年3月に撤去・搬出された
妙見の森ケーブルの巻上装置は2019年導入
新しかったこともあり、天橋立ケーブルカーで第二の人生を歩むことに。
2025年5月から更新工事が始まり、8月9日に運行再開となりました。

後述のパネル資料によると、巻上装置の一式として電動機、減速機、制動機、速度・過速度検出装置、制御装置などケーブルの頭脳ともいえる機器がほぼ天橋立に運ばれたとのこと。
そのためか、傘松駅(山上側)の発車時にケーブル山上駅と同じ発車ベルが聴こえてきて目から汗が……
 
※今回譲渡となったのは上記の設備で、妙見の森ケーブルの車両自体は今も黒川駅に留置されています。

府中駅ホームの様子

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交通アクセス

のせでん・阪急沿線から
天橋立ケーブルカーへのアクセスはちょっと複雑。

(大阪駅・京都駅・伊丹空港などから天橋立駅に至る高速バスもありますが、以下は鉄道ルート)

まずJRまたは阪急で宝塚駅まで移動し、
そこから特急こうのとりに乗車します。
(※鈍行でも行けるっちゃ行けますが……)

そこから福知山駅で特急はしだてに乗り換え、天橋立駅へ。
(または京都丹後鉄道の各駅停車に乗り換え、宮津駅で乗り継いで天橋立駅へ)
電車賃は片道2,490円
特急利用時は追加で2,480~3,080円です。
(※JRの特急料金は日によって変わります。京都丹後鉄道は950円。)

 
天橋立駅のすぐ裏側にあるモノレール&リフト
……ではありません!!!
(初心者がハマりがちな罠)←素直にハマったって言え

 
天橋立駅からさらに路線バスに乗って、
(丹海バス 伊根線または蒲入線 時刻表)
天橋立の北側にある「天橋立ケーブル下」まで乗車します。片道400円です。
バスを降りて少し歩くと、すぐにケーブル府中駅が見えてきます。

 
バスのタイミングが合わない場合は、
1時間近くかけて徒歩で天橋立を縦断して行くことも可能です。

(徒歩ルート)

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展示について

ケーブル下の府中ふちゅうで出迎えてくれるのは、
1975年アルナ工機製のケーブルカー車両。
ここに能勢電鉄とのコラボヘッドマークが掲出されています。

 
ケーブルまたはリフトを登って上部の傘松かさまつへ。
展示ブースには能勢電鉄妙見の森ケーブルと
丹後海陸交通天橋立ケーブルの歴史をなぞるパネルが7種類ほど。

さらには妙見の森ケーブルの
2号車『ときめき』実車から外された愛称板と、
鉄道線のc#5125に掲出されていた
『ありがとう妙見の森』ヘッドマークも展示されています。

パネル展示期間中は、一部を除いてわざと荒い画質で掲載しています。
高精細版はぜひ現地でお確かめ下さい!

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編集後記(という名の訪問記)

訪問当日はケーブルカー開業記念で
夏祭り傘彩 宵かさいろ よいが開催中。

出発が遅くなったのと天橋立駅で迷ったのとで到着が19時前に。
当日は夏祭りで、18時以降の延長運転が運賃無料になっていたこともあり……
丹後海陸交通さんには行きのバス代以外1円も払わずに行って帰ってきてしまった・・・
(※通常は18時発がケーブルの最終となります)

のせでんに最終連絡する天橋立駅の列車は21:05発
バスの延長運転は無いので、1時間かけて天橋立を徒歩で縦断するしかない。

ライトアップはされているものの暗い天橋立の松林を歩いていると……
花火が!!!
しかも同時に3か所から!!!
(パンフレットにも花火の存在は書いてあったけど、まさかこう来るとは!)

後で調べてみると、
『海の京都 みやづBAY花火2025』
というイベントのフィナーレで、
年に一度の3か所同時打ち上げだったそう。
一年分の花火大会を一気に見られた気分でラッキーでした☆

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関連リンク

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(NOSE KNITs – のせでん沿線の魅力紹介WordPress)

 
鉄道コム


【直近の鉄道イベント情報】

Tetsudo.comより)


 

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