【アステ川西】ハミングツリー お別れイベントとその後
目次
前置き(ハミングツリーとは?)
2024年4月4日に開館から35周年を迎えた、
川西市の中心にあるショッピングセンター・アステ川西。
その1階「ぴぃぷぅ広場」にあったのが、
開館以来のランドマーク『ハミングツリー』です。
巨大なプラタナスをイメージしたからくり時計で、高さ約5.7m。
アステ川西のオープンにあたって阪急百貨店(当時)から寄贈されたものでした。
1時間に1回、妖精や小鳥が時計の中から出てきて音楽とともに踊っていました。
音楽は小泉まさみさんの『小鳥の森』~ハミングツリー。
音楽制作ユニット・コペルニクスのHPより
収録CD『機械のエゴコロ』の通販が可能になっています。
妖精は兵庫県加西市出身の絵本作家・永田萠さん原案。
そんなハミングツリーですが、2023年初頭より不具合が多発。
修理と再故障の繰り返しを経て、2024年1月頃にはついに時計も完全に停止。
修理用部品の枯渇もあり、
2024年8月1日に向けた市政70周年事業で
ぴぃぷぅ広場が改装されるのに伴い撤去されることに。
撤去を前に、2024年6月22日に
「ハミングツリーお別れ会」が開催される運びになりました。
小鳥たちのフォトギャラリー
お別れ会の開催を前に、
6月上旬より妖精と全18羽の小鳥が顔を出した状態で登場。
約半月、川西市民との別れを惜しむ期間が設けられました。
ハミングツリーお別れ会
2024年6月22日、ハミングツリーお別れ会のイベントが開催。
広報かわにしなどで広く告知されていたこともあり、
大勢のギャラリーが詰めかけました。
来賓には川西市の越田市長や川西阪急の支配人、
川西都市開発(アステ川西やハミングツリー所有者)代表や
35年前に公募で「ハミングツリー」の名付け親となった桂美和さん親子らが招かれていました。
<以下、インタビューやスピーチの抜粋>
――アステ川西が出来た頃の思い出は?
(越田市長)
アステ川西が出来た頃は阪急・能勢電鉄の川西能勢口駅は高架化工事中で、まだ地上にあった。
隣の池田駅が数年早く高架化しており、池田と比べて川西は……という見劣り感もあった。
電車の高架化=近代化に向けて、アステ川西やハミングツリーが、
川西市のランドマークとしての期待の象徴のひとつだった。
――ハミングツリーの名前の由来や、当時の反響は?
(桂さん)
当時はやっていたハミングバードから着想を得た。
娘さんは当時まだ生まれていなかったが、幼い頃から自慢話として聞かされていたとのこと。
現在は関東の方に移住しているが、今回こうして川西に呼んで頂いてありがたかった。
――リニューアルの意図は?リニューアル後はどうなる?
(越田市長)
アステ川西がもっと人が集まるきっかけとなり、
家族連れでゆっくり買い物できる場所、20~30年後に帰ってこられる場所を目指す。
今回の「ぴぃぷぅ広場」改修ではふわふわドームや大型ビジョンを設置、床の張り替えなどを予定。
ハミングツリーに使われていたプラタナスの葉は新しい広場の内装に再利用する予定。
――アステ川西の将来の展望について。
(越田市長)
川西市の70周年記念事業の一環でアステ川西をどうしようかという時に、
一緒に協議していた阪急阪神百貨店から1億円の寄付(企業版ふるさと納税)を頂いた。
これを活用し、100周年に向けた新しい川西へのキックオフにしたいと計画している。
これらのインタビューのあと、
数ヶ月前から止まっていた『小鳥の森』の音源が再生され、
ギャラリーからは歓声がおこりました。
最後に『葉刈り式』と題して
越田市長がプラタナスの葉の1枚を摘み取り、お別れ会のプログラムは終了。
再び『小鳥の森』の音源が再生され、
来場者に向けて記念のポストカードが配布されました。
(500枚が準備されていたそうですが、瞬く間に配布終了しました)
その後――
お別れ会では翌23日から
早速ハミングツリーの撤去作業が始まるとのアナウンスが。
翌23日にはその通りに、ぴぃぷぅ広場全体が立入禁止となり
ハミングツリーにも工事の足場が組まれました。
そして筆者がチェックしに行く間もなくあっという間に
「もう葉が無くなっている」
「プラタナスの球体が無くなっている」
といったSNS投稿が目に入り……
お別れ会から3日後の25日にようやく見に行ってみると、
ハミングツリー自体が根こそぎ無くなっていました……
ここから広場がどう変わっていくのか、
数日おきに調査して本記事の続きに追記していきたいと思います。
関連リンク
- 【さようなら】アステ川西 からくり時計「ハミングツリー」最期の姿 2024年6月22日 兵庫県川西市 – YouTube ToKi channel
- 【モダンアート】アステ川西 ハミング・ツリー からくり時計 – YouTube 0508 Nachikosan
- 読売新聞 地域ニュース
- 兵庫:阪急宝塚線編3 愉快な仕掛け刻々と(現役時代)
- 今はもう動かないその時計…設置から35年の「ハミングツリー」、昨秋力尽き撤去へ(撤去決定時)
- 兵庫:線路跡 静かに眠る(後半に惜別特集、前半は妙見の森ケーブル)
- 兵庫:<川西・ハミングツリー>妖精の旋律 別れの時(お別れ会の特集)
- からくり時計~小泉まさみ・児島由美(「小鳥の森」のライナーノーツや音源通販ページ)
(NOSE KNITs – 能勢電鉄と沿線を応援するサイト!)
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