【レジェンド1700系】1757F 最後の重要部検査(入場から能勢試運転まで)

能勢電ニュース


 


目次


前置き

以前公式にアナウンスされた通り、
2026年春での営業運転終了に先立って
最後の重要部検査を受けることになった
車齢60年超えの『レジェンド』1700系1757F。

(前回の記事)
【レジェンド1700系】最終検査にあわせた各種イベントが発表!

公式アナウンスされた撮影会の日程(と過去の経験と勘)から
入出場や試運転の日程を割り出すことができたので
それぞれ観に行ってきました。

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1.深夜の正雀入場

2024年11月3日(日) 終電後。
1757Fが平野車庫から3号線に入ってきました。

そのまま回送として平野をあとにし、正雀へと向かいます。

 

『なぜ1700系の入出場は深夜回送なのか?』
1700系(過去には1500系・3100系も)は、2003年に正雀で全般重要部検査を受けるようになってから一貫して終電後の深夜に入出場回送を行っています。
これは能勢導入時に最高速度を抑えられているためと言われており、日中に回送すると営業列車に支障してしまうためと考えられます。(誘導障害の課題や騒音対策説も?)


対して5100系・7200系は対策済なのか、阪急と同じ日中に正雀への入出場回送が可能になっています。
また理由は不明ですが、少なくとも2015年以降は深夜回送の場合、必ず日曜深夜に行われていたようです。(今回のような土日月の3連休や、GW中であっても)
そんな深夜回送も今回が最後になると考えられます。

 


こちらは石橋阪大前駅北西の箕面川。

阪急線の川西能勢口よりも南側へ1700系が入線するのはおそらく今回が最後。
小雨の中、池田の街にD-3-NHAコンプレッサーが力強く響くのも最後になるのでしょうか。

 


都市計画道路十三高槻線・正雀工区の南村踏切。
奥にはOsaka Metro堺筋線の東吹田検車場が見えます。
線路と大規模工事を一緒に撮れる場所の代表と言えば『淡路要塞』ですが、こちらも2020年から長期間の工事が行われている場所。2025年夏に開通予定とのことです。

無事に正雀に到着した1757Fは、工場へと入っていきました。
撮り鉄事件なども無くほっとしています

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2.検査完了後の阪急試運転

入場から約1ヶ月弱。
11月28日(木)、読み通り阪急試運転が行われました。
先述の通り「深夜回送は必ず日曜深夜」という法則から、出場回送は12月1日、阪急試運転はその前の木曜日と山を張って半休を申請

阪急の検査明け試運転は正雀と桂を1往復しますが、
能勢電の1700系(過去には1500系・3100系も)
先述の通り速度が出せず営業列車に支障してしまうのか、
『正雀と茨木市の間を2往復』という変則的な試運転が行われます。
(5100系や7200系は桂まで行けるので、この試運転コースも今回が最後かもしれない……)

茨木市駅の折り返し線では、
5300系・7300系トップナンバーや、
今年から運行開始した「ア」ことPRiVACEを組み込んだ9300系とも並んだようです。

2往復の試運転を終えた1757Fは再び工場内へ。

この翌日(29日)には、
保存車の初代2300系と並べて関係者向け撮影会が行われていたようです。

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3.深夜の正雀出場

「深夜回送は必ず日曜深夜」の法則は最後まで健在。
12月1日(日)深夜、1757Fは正雀から平野へと帰路につきました。

 


 

往路と同じ石橋阪大前駅北西の箕面川にて。
宝塚線には抵抗制御車両がまだけっこう残っていますが、このモーター音はもう最後かも……

その後、無事に平野へと帰還しています。
(車庫15番で1755が寝てるとか知らんもん……あんなん完全に運や……泣笑)

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4.出場後の能勢試運転

出場翌平日の12月2日(月)、能勢線内での試運転が行われました。
これまた法則で「能勢線内の試運転は出場後の翌平日」という法則から、12月2日にも山を張って半休を申請

能勢線内での試運転では、
平野を出庫した電車が日生中央と川西能勢口を経由する1往復。
日生中央駅では1755Fとのレジェンド並びも見られました。
(前日の平野撮れなかったリベンジは果たした!)

こちらは過去の試運転映像ですが、
このように各駅で停車し、扉の開閉のチェックも行われます。

沿線各地に撮影者がおられて大変賑わっていました。
……が。

最後の川西能勢口⇒平野、
『回送』幕に変わっているですって!!
なんや、誰か何かしでかしたんか!?!?泣

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編集後記

このあと12月7日には撮影会が開催予定。
その後、営業運転に復帰するものとみられます。

車齢60年をこえてなお検査明けでピカピカ、
まさに『レジェンド』と呼ぶにふさわしい姿です。

  • 東芝PG-18型 菱形パンタグラフ
  • ミンデンドイツ式 FS-345・FS-45台車
  • D-3-NHAコンプレッサー
  • その他の阪急2000系由来の床下機器各種

あたりが『検査明けピカピカ』の状態で見られるのはおそらくこれが最後。
雨風で少しずつ汚れていく前に記録していきたいものです。

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(NOSE KNITs – のせでん沿線の魅力紹介WordPress)

 
鉄道コム


【直近の鉄道イベント情報】

Tetsudo.comより)


 

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