【阪急・のせでん】検査票を掲出可能な車両はどれぐらい残っているのか?






目次
前置き・概要
阪急・のせでんにおける
『検査票』(検査標・検査表)といえば、
車両の定員・重量や約4年おきの全般検査・重要部検査の年月が記載された紙のこと。






かつては全ての旅客車両に検査票を挿す所があり
車両ごとに把握できるようになっていました。
しかし2001年以降に新造・改造された車両では
この検査票挿しが省略された車両が増加。
(検査票の掲出は法令上の義務では無かった……?)
そして2025年4月より、
ついに検査出場した車両からも
新規に検査票をセットすることを中止されてしまったようです。
(下図のように、壁面と同じアルミデコラの化粧板を
検査票サイズにカットしたものがセットされています。)
5324Fも同様に検査票なし( ˘ω˘)
— nirvash@Nose KNITs (@FR_nirvash) May 18, 2025
境界線はどこだろう…… https://t.co/BfJUFxGYfT pic.twitter.com/v7jwq0hBZa
2025年3月出場の7001F・5304Fでは検査票が残存。
上記の6005F(4月出場)から検査票無しになっていると考えられます。
そこで今回は、この検査票が残っている
編成や残存率を形式ごとにまとめていきたいと思います。
残存編成の一覧表
2001年秋以降に新造・リニューアルまたは
大規模更新が行われた車両が「検査票挿し無し」となっています。
また『取消線』が入っているものは
検査票挿しがあっても2025年4月以降の検査で
検査票が省略(ダミー化粧板に変更)された編成です。
※2025年5月時点の情報です。
それ以降にリニューアルや廃車で
検査票挿し自体が無くなった編成は、この表から除去されます。
※支線向けワンマン改造を受けた編成は、
検査票挿し「存置」と「撤去」が混在しています。
2025年5月時点でワンマン改造中の編成は一旦除外しています。
※最初は「鎧戸残存と共通なのでは?」と思ったのですが、
リニューアルやワンマン改造後、鎧戸が残存しているのに
検査票挿しが撤去された編成も存在します。
<一覧表>
- 新2300系・新2000系・新1300系・新1000系・9000系・9300系
- なし(日立車は全車2003年以降の新造)
- なし(日立車は全車2003年以降の新造)
- 8300系
- 8302F・8303F・8330F+8310F・8331F+8312F・8332F+8313F・8333F+8314F・8315F
- 8302F・8303F・8330F+8310F・8331F+8312F・8332F+8313F・8333F+8314F・8315F
- 8000系・8200系
- 8001F・8002F・8005F・8020F・8030F+8034F・8031F・8032F・8033F・8040F+8041F
- 8200F・8201F
- 7300系
- 7300F+7301F+7302F・7323F+7321F
- 7300F+7301F+7302F・7323F+7321F
- 7000系
- 神系統:7001F・7003F・7030F(2連側のみ)
- 宝系統:7024F・7032F(休車)・7033F(休車)
- 6000系
- 宝系統:6000F・6003F・
6005F・6006F・6008F・6011F・6013F - 神系統:6001F・6010F・6014F・6016F・6020F・6021F・6022F・6023F・6025F+6026F
- 能勢6002F
- 宝系統:6000F・6003F・
- 6300系・5000系・3300系
- なし(残存編成は全てリニューアル済)
- なし(残存編成は全てリニューアル済)
- 5300系
- 8連:5313F・5317F
- 7連:5301F・5304F・5308F・5311F・5315F・5319F・5321F・5323F・
5324F
- 5100系
- 5104F・5106F・5132F・5134F(離脱済)
- 能勢5108F・能勢5124F・能勢5136F・能勢5138F・能勢5142F
- その他(現役車両のみ)
- 能勢1757F
- 能勢1757F
能勢電鉄の車両も、阪急の正雀工場で全般検査・重要部検査を受けるため、社名表記のみ異なる同じフォーマットの検査票が使用されています。
ただし7200系および阪急時代にリニューアルを受けた5146F・5148Fには検査票がありません。
ついでに残存率も
せっかくここまで調査したので、
各形式の車両数に占める検査票挿しが残存している車両数も計算してみました。
(※2025年5月現在。
ダミー化粧板に変わった車両は残存に含める。)
(※既に離脱して廃車見込の車両は残存・総数とも除外。
ワンマン改造中の車両は撤去が見込まれるため
残存からのみ除外。)
(※能勢1700系・5100系・6000系は『能勢電』の行で集計。)
<一覧表>
形式 | 残存/総数 | 残存率(%) |
---|---|---|
新2300系 | 0/24 | 0.00% |
新2000系 | 0/8 | 0.00% |
新1300系 | 0/128 | 0.00% |
新1000系 | 0/160 | 0.00% |
9000系 | 0/88 | 0.00% |
9300系 | 0/88 | 0.00% |
8300系 | 56/84 | 66.67% |
8000系 | 46/98 | 46.94% |
8200系 | 4/4 | 100.00% |
7300系 | 15/83 | 18.07% |
7000系 | 22/196 | 11.22% |
6000系 | 83/113 | 73.45% |
6300系 | 0/12 | 0.00% |
5300系 | 79/93 | 84.95% |
5100系 | 20/28 | 71.43% |
5000系 | 0/36 | 0.00% |
3300系 | 0/15 | 0.00% |
能勢電 | 28/56 | 50.00% |
阪急計 | 325/1258 | 25.83% |
総計 | 353/1314 | 26.86% |
というわけで、(記事公開時点で)能勢電を除けば
1258両中325両という結果に……
割合にしてわずか26%です。
そりゃ、既に全車両のうち約4分の3もが
「検査票挿し無し」ともなれば、
今後の流れとしてはやむを得ないのかもしれません。
編集後記
ここからさらに希少価値が高まってくると、
心配なのは盗難のリスク。
みんな絶対に盗るなよ……!!
最近は防犯カメラがどんどん整備されてるから
あっという間に特定されちゃうし、
公式のお怒りを買ったら一瞬で全撤去も全然ありうるぞ……!!
(NOSE KNITs – のせでん沿線の魅力紹介WordPress)

【直近の鉄道イベント情報】
(Tetsudo.comより)
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