【能勢電鉄】7201Fが全般重要部検査を受けて正雀出場……した先は?
目次
概要
2023年5月には、
能勢電鉄でデビューから丸4年を迎える7201F。
このほど、4年に一度の全般重要部検査が阪急の正雀工場で実施されました。
(自動車でいうところの車検にあたる、最も大きな検査です)
阪急のVVVFインバーター制御車両はなぜか4年ではなく6年おきの正雀入場~全般検査となっていますが、重要部検査は多くの場合、各線の車庫で済ませているようです。
それに対し、能勢電鉄7200系は非VVVF車と同じようにほぼ4年おきに正雀入場するようです。
能勢電鉄の車両は、
2003年に全般重要部検査を正雀工場で実施するようになってから
長らく終電後の深夜に入出場回送が行われていました。
しかしモーター出力が強い5100系・7200系については、
2016年以降は(営業列車を妨げないことから?)
前夜に平野から平井へ一度回送した上で、日中に平井⇔正雀間を回送されています。
(1700系・3100系は従来通り深夜回送でした)
この流れで2023年4月12日に入場した7201Fは
約1ヶ月かけて全般重要部検査や再塗装を行ったのち、
5月11日に阪急線内で出場試運転を行い、翌12日に正雀から平井へ回送。
(このあたりは仕事もあり撮影に行けないため、Twitter等で皆様の写真を探してみて下さい)
そして12日夜にはいつも通り平井車庫から転削と同じ時間に平野車庫へ回送されるはずが・・・?
平野車庫に7201Fの姿がありません。
(開業110周年記念HMの1757Fと7200Fが隣という嬉しい並びにはなっているものの)
まさかと思い日生中央まで電車に乗ってみると・・・
いました。
【前代未聞】のせでんの正雀出場回送が平野に入庫しない🙄 pic.twitter.com/l4fmznhvcK
— nirvash@Nose KNITs (@FR_nirvash) May 12, 2023
【前代未聞】なんて煽ってしまいましたが、実際に
2003年に正雀工場で全般重要部検査をするようになってからは
(6002Fを除けば)初めての事例となります。★青春7200系は平野車庫で金帯の夢を見ない★
2022年12月のダイヤ改正で日生中央駅の引上線(4号線)は
予備車が週替わりぐらいのペースで留置されるスペースと
なっていますが、まさかここに入るとは。
基本的に検査明けの試運転は土日祝には実施されないため、
そのまま留置された7201Fの姿を日中も記録することができました。
(※土日を跨いで5月15日の昼前に、平野車庫へ回送~その後試運転されたそうです。)
- 車体上部のマルーンとアイボリーの間の金帯や「N7200」ステッカーがまだ無い
- 能勢電鉄では6002Fを除いて初となる「肩車番ステッカー」
この組み合わせが見られるのは今だけ。
(肩車番自体は3170Fも持っていましたが、位置や大きさが少し異なっているのと、
ステッカーではなく完全な埋め込み車番になっていました。)
今後ほどなく、試運転を経て運用に復帰すると思われます。
⇒05/19追記:運用復帰しました。
— nirvash@Nose KNITs (@FR_nirvash) May 14, 2023
どうしてこんなことに?
さて、ではどうして今回のような
「謎の回送」が爆誕したのでしょうか?
そのカギは出場回送の翌日に開催されたイベントにあります。
それはもちろん……
です。このサイトをご覧になられている鉄道ファンの方には
当日参加されていたり、筆者とニアミスしていた方もおられるかもしれません。
能勢電鉄の鉄道線に所属する車両は、
2022年12月のダイヤ改正後は4連と2連をあわせて12編成です。
そしてそのうち7編成は日中の運用に就いており、
2編成はメンテナンスのため阪急の平井車庫へ赴いています。
残る3編成のうち、1編成は本記事の主役7201F。
もう1編成は山下駅でイベント列車となっている1757F。
すると、緊急の車両故障などに対応するために
平野車庫で待機できる車両は1編成しか残されていません。
そして、その1編成に試運転もまだな7201Fを回すわけには当然いきません。
そこで、5月12日の夜には日生留置が可能なスジに入っていた
1755Fをそのまま日生留置にするのではなく、
あえて本来のダイヤ通り平野車庫へ入庫回送させて予備車を確保したものと考えられます。
日生留置が可能なスジとは?
平日の日生中央21:45着の列車は折り返し平野車庫へ回送されて1日の運用を終えますが、たまに回送されず引上線(4号線)に留置になることがあります。
(ダイヤ改正前と比較すると平野車庫には1線余裕ができたため、7201Fを最初から平野入庫させても車庫が満杯になることはないはずですが……そこは内部で何らかの事情があるのでしょう。)
今回の出場回送が平野入庫できなかったのは、イベント開催と車両のやり繰りによる異例中の異例だったと結論づけられるでしょう。
<2023/06/13 追記>
続けて検査入場した5108Fも、出場時に平野入庫ではなく日生中央の引上線へ・・・
今回は車両のやり繰りが必要な事態ではなく・・・
もしかして日生中央への回送が定期化・・・???
<DATA>
- 2023/04/10 この日の夜入庫までで運用を離脱
- 2023/04/11 夜の転削スジで平野車庫~阪急の平井車庫に回送
- 2023/04/12 日中に阪急の平井車庫から正雀車庫に回送
(約1ヶ月弱かけて全般重要部検査や塗装などを実施) - 2023/05/11 正雀工場を出場し、阪急線内で試運転
- 2023/05/12昼 日中に阪急の正雀車庫から平井車庫に回送
- 2023/05/12夜 平井から平野車庫……ではなく日生中央に回送
- 2023/05/15 日生中央 ⇒ 平野車庫へ回送、ようやく入庫
- 2023/05/15 能勢電鉄線内試運転
- 2023/05/16 平野車庫で従来と同じ金帯が巻かれる
- 2023/05/19 運用復帰
検査後、仕上げにゴールドのラインでお化粧直し✨
— のせでん【公式】 (@Noseden_PR) May 16, 2023
安全継承の決意と、輝く沿線の歴史と未来を表すこのゴールドライン。
金のはちまきを ぐっと締め直して、もうすぐ皆様の元へまいります!#本日の平野車庫 pic.twitter.com/YwZeUAdSrZ
(NOSE KNITs – のせでん沿線の魅力紹介WordPress)
【直近の鉄道イベント情報】
(Tetsudo.comより)
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